第49章 3度目のホワイトデーは 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「ああ。それは安心してくれていい。
宿泊しなくても、そこは
利用できるようになってるんだ」
そう 今一つ説明の足りない
杏寿郎の言葉に
手を引っ張られながら
ホテルの敷地をドンドン
お構いなしに進んで行く
え??え??いいの?
ここ 中庭っ…だよね?いいの?
宿泊客じゃないんだよ??私達?
「いや、でも、入って良いの??」
「ああ、大丈夫だ。
そこの看板にも書いてあるだろう?
宿泊客以外のご利用も歓迎って」
え?あったの?そんな看板っ
いやっ 見てない私それ 見てないからっ
中庭の奥に木製の真新しい階段があって
細い階段だったから
杏寿郎が先に行って
私の腕を引いて来るから
「ちょっと、もうちょっと
ゆっくり歩いて…って」
「着いたぞ。見てみろ!凄いな」
そう言って 開けた視界には
一面の海が見えて
「海?」
ウッドデッキのテラスが向こうで途切れて
海に繋がってるように見える
いや フェンスもないし
イキナリ海に繋がってるハズ…無いよね?
それも その海との境界線に
人が座ってるのが見えて
いやいや あんな絶壁に
…座ってる場合じゃ…無いんじゃ
「理屈としては、琵琶湖バレイの
テラスと一緒だ、
海の手前にプールがあって、
水平線が繋がって見える様に
してあるだけだがな。
ここが琵琶湖バレイと違うのは…」
その海に近づくと
一段下がってウッドデッキと一体化した
ベンチの様になっていて
横に長いベンチになっているそこに
数人の先客が居たのだが
「ここは温泉地だからな」
「これ…もしかして、足湯なの?」
「ああ、足湯だ。それも無料の」
「無料?この絶景がついて?
って凄くない?ヤバくない?」
「いや、俺は別に有料でも
いいぐらいだと思うんだがな」
一面が海の青を思わせるような
そんな色をしている
セメントで固めてあって
等間隔にホタテ貝の殻が埋め込まれている
「杏寿郎っ。貝殻!ホタテの
貝殻っ、埋まってる!セメントの中っ」
「昔…、スケートリンクに魚を
氷漬けにしてた所があったが。
あれは、頂けないが。
これは悪くないだろう?」
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参考にしましたのはこちら
https://tabizine.jp/2019/03/30/248917/
和歌山の白浜にあるインフィニティ足湯です