第48章 3度目のホワイトデーは 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
普段から青魚が全般的に苦手で
特に生が一番ダメだと
普段から 豪語して置いて
ここに来て アジが美味いと言って来るし
「騙されたと思ってっ、いいから!」
「分かった。食べるから。
食べればいいんだろう?食べれば」
杏寿郎がアジの刺身を食べるのを
じっとみくりが見ていて
「ん?何だこれ?」
「アジだよ?見て分からないの?」
「いや、これ、アジか?
みくり、これ、どこで買って来た?」
「え?真ん中の入口から入って
右にあった、お店だけど?
お刺身の単品とかもあったよ?」
そのまま杏寿郎が
単品のアジの刺身を捌いて貰って
買って来たから
「ね?美味しかったでしょ?アジ」
「ああ、やっぱり、漁港の側だと
鮮度も違うんだな、アジがここまで
美味いと思ったのは初めてだ」
にこっと目の前のみくりが笑って
「だよね、だってアジ嫌いだもん。
でも、この味は美味しいアジだって
分かるよ。全然違うから」
昼食を済ませてそこの漁港を出て
移動の車内で美味しかったと
何度もみくりが言って居たから
口コミを見て ここを選んで良かったなぁと
杏寿郎はハンドルを握りながら
そう考えていた
でも まだチェックインまで時間あるし
どうするのかな?
「ねぇ、杏寿郎、どこに向かってるの?」
「今が、一番、一日の中で気温も高い
時間だろう?午後の方がいいと思ってな。
夏場だけの、営業とかじゃなくて、
通年で営業してる場所を、調べたんだ」
「えっと、杏寿郎。
ちょっと話が…掴み切れないんだけど」
そう言って その漁港から15分
足らずで何もない駐車場の様な場所に着いたが
マリンショップなのか
ウエットスーツが大量に並んでいて
「沖縄…まで行かずとも、気分だけでも
海…を、満喫できたらなと思ってな。
ああ、安心してくれ流石にこの季節に
それも食後すぐに潜ろう!
とかは流石に俺も、言わないからな。
それに俺は水着は、
持ってこいとは言ってないぞ?」
「あ、そっか、えっとじゃあ…」
「服を着たままでも、
海で遊べるやつだが?」
服着たままで 海で遊ぶ??
マリンショップのコンテナハウスの
ドアを杏寿郎が開いて
どうぞとみくりを促して来る
コンテナの中はマリンショップらしい
海と夏を思わせる内装だった