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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第12章 銀の流れる川 前編 お相手:竈門炭治郎


もしかしたら この座敷牢に
お面でもつけた男が数人来て
みくりさんをよってたかってなんて
前に善逸が持っていた
艶本にそんな話があったような気がする

って何を考えているんだ俺は!

みくりさんに 失礼だ
駄目だ こんな事を考えていては…

「炭治郎君……起きてるの?」
「あ、はい、どうしましたか?みくりさん」

離れた所で寝てたのに
いつの間にかすぐ目の前にみくりさんが居て

薄暗い座敷牢の中で
ろうそくの灯りで見る その顔が

眠たそうな気怠い顔の所為か
妙に艶めかしく見えてしまって

視線を逸らせたいと思うも

逸らせなくて

見つめ合っていると……

「炭治郎君も、一緒に……」
「一緒に?」

一緒にどうするのだろうか?
どきどきと自分の心臓が早鐘を打っている

耳元にみくりが口を寄せて来て
距離が 近いっ
しのぶさんも近かったけど
みくりさんも 相当に近いっ

それに 凄く こんな時に不謹慎だが

いい香りがするっ……
それも 凄く いい香りだ

「ねぇ、いい?分かってるんでしょ?」

と何とも言えない様な事を囁かれて
一瞬身構えてしまうと

「気づいてる?人…来てる」

さっきまでの甘いような
囁き声ではなくハッキリと言われて

え?人?
みくりの言葉に炭治郎が匂いに意識を集中する

あれ?でもこの香り
さっき嗅いだ この家の人の匂いじゃない

トントントン
座敷牢に繋がる階段を誰かが降りて来る

緊張が走って
炭治郎は日輪刀は無いながらも
思わず身構えてしまった

その手には何かが抱えられていて


その人物が
炭治郎達の閉じ込められている
座敷牢の前に立つと
手に抱えていた長い何かを乱暴に落とした

落とした時に風呂敷からそれが出て来て

床の上に転がる

日輪刀だ

俺とみくりさんの

「これは、お前等のか?」

そう確認するように尋ねられて

「そうだと、言ったら?」

「この廃刀令のご時世に、
何で刀なんか持っている?」

みくりの返答に男がそう尋ねて来た

「確かに俺達は、刀を持っていますが、
決して怪しい者ではなくてですね!」


「それを、お返し頂ける条件をどうぞ」

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