第48章 3度目のホワイトデーは 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
後 ハリスホークを腕に乗せた
杏寿郎は…カッコ良かった
私の未来の旦那さん
猛禽類 似合い過ぎるッ
この画像…お値段以上の価値ある…
ギュッとみくりが
スマートフォンを抱きしめて居て
さっきのショーの余韻に浸っている様だった
バードショーのステージから
少し歩いた場所に
ふれあい広場と書かれたエリアがあり
柵とフェンスとゲートで区切られた
そのエリアでは中に居る動物に
エサをやったり触ったり出来る様だった
「寄って行くか?」
「うん、そうだね。まだ時間あるし」
何か不穏なんだよなぁ
子供がさっきから中から
泣きながら出て来るんだけど?
一抹の不安をまた感じながらも
ゲートの所で消毒をして
一つ目のゲートをくぐると
木製の手作り感満載の棚に
子供が砂遊びで使う様な
赤や青や黄色のバケツが置いてあって
エサ 100円と書かれていた
「エサ、あるよ?杏寿郎」
返事を待たずに
みくりが料金箱に200円を投入して
適当にバケツを取ると
その一つを杏寿郎に差し出して来た
中に入って気が付いたっ
子供が泣きながら出て来る理由
ヤギだ ヤギの餌くれアピールが凄い
『カピバラさんのおやつありますよ~』
他の動物のエサとは別に
カピバラだけエリアが区別してあって
緑の長い葉っぱがおやつと言う
名目でお姉さんが販売していて
「やだぁ、杏寿郎、
ヤギっ、ヤギ来すぎ!
ちょ、ヤダヤダ、ヤギ嫌いになりそうっ。
って、杏寿郎はどうして、
ヤギに絡まれてないのっ、
のんびりしてうさぎにエサやってるのっ」
みくりが数匹のヤギに絡まれているのを
杏寿郎が離れた所でのんびりと
うさぎに野菜くずをやりながら見ていて
「動物も、わかるんだろう?
エサ、誰からなら奪えるかとかな…。
いいじゃないか、ヤギにモテモテで」
ハハハハハッと杏寿郎が大声で笑って
「もうっ!杏寿郎馬鹿っ、意地悪っ。
助けてって言ってるの、ヤギ苦手なのっ
目が怖いのっ、マイナスドライバー
専用みたいな目してるじゃんっ」
みくりの言葉に杏寿郎が
その場で噴き出して笑いだして
「ぶっ、ハハハハハッ、それは、
みくり、ヤギに失礼じゃないのか?
それに、目なら羊だって同じだろう?」
「マイナスドライバー専用って事?
でも、ヤギの方が怖いんだよッ」