第48章 3度目のホワイトデーは 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「コロナが心配か、いちご農家だって
金になるいちご狩りを何年も
無いままで、生計も成り立たんだろう?
今は、いちご狩り農家もコロナ対策を
する時代だからな。一棟貸し切りの
いちご狩りなら、予約しているが?」
一棟 貸し切りのいちご狩り?
「貸し切りって事は…」
「ハウスの中は俺達だけだが?」
「でも、…その…だったら」
いちご狩りってハウスでいちごの
品種が分けてあるから
「ああ。君の心配はそこだったか。
安心してくれていいぞ?みくり。
俺を誰だと、思ってるんだ?」
そう言って得意そうな顔をしながら
杏寿郎が笑って
その笑顔が全てを物語って居たのだが
「勿論、君が好きな、かおり野と
紅ほっぺが食べ放題だが?」
「ねぇ、杏寿郎…、ありがとうね?
条件に合う所、探してくれた…んでしょ?」
そう申し訳なさそうにして
みくりが杏寿郎に礼を言って来たので
「ホワイトデーだからな、今度は
俺が君に色々と尽くす日だろう?
礼には及ぶまい。俺は既に
バレンタインデーに受け取ってるからな」
ガバッと抱きつかれて
そのまま 俺の顔に顔を埋めて
何度もありがとうとお礼を言って来るから
いちご狩り予約しただけで
ここまで喜ばれるのも悪い気もするが
ここまで 喜ばれると
条件に合ういちご狩りをしてる
場所を探して ちょっと色々と
相談をした甲斐があったと言う物だ
平日の昼間にしか農家との
やり取りは出来ないから
木崎先輩には目を瞑って貰ったが…な
クリスマスにあんなことがあったが
先輩は人がいいし 仕事も出来るので
今はちょっといい感じになりそうな
相手が居るんだと 聞いて
そうなるのも時間の問題だろうなぁと
自分の身体にへばりついている
みくりの頭をよしよしと撫でながら
杏寿郎は考えていた
「持ち込んでもいいらしいから、
練乳とチョコレートシロップでも
買って行くか?明日、道中で」
「味変…したら、沢山食べれちゃうよ。
いちご、食べ過ぎちゃう、太っちゃう」
「ああ、この辺りか?」
そう言ってみくりの腰の辺りの
肉を杏寿郎が摘まんで来て
「気にする程でもないだろう?
もう少し、ついてくれてもいいがな?
その方が、抱き心地が今より
更に良くなりそうだからな」
そう言いながらハハハハハッと
杏寿郎が大きな声で笑って