第47章 ユガミノクニ お相手:煉獄杏寿郎+α
もう 一個ある
そうそのローターは二つが
セットになってるやつだから
もう一個…ローターがあるけど
不死川がもう一個のローターを
その手に取るとニヤッと
不敵な笑みを浮かべて来て
ゾクッと背筋が凍る様な
そんな寒気みたいなのを感じてしまって
「やぁ、んんっ、ダメッ
これ以上はっ、ぁあん、一緒にされたらッ」
「心配ねぇだろ?煉獄も聞いてる、
今、宇髄の奴が電話してるからなァ。
だから、ドア、開けて行ったろ?アイツ」
ブイィイイインッと振動している
ローターをクリトリスにグッと
不死川が押し付けて来て
快感が一気に強烈な程に膨れ上がる
ガチャ ガチャと椅子と四肢を
拘束して繋いで居る器具が音を立てて
みくりが快楽に身を捩る度に
そのローターとバイブの音と混じり合う
「ゃあぁあンんッ、はぁああっん、
ぅ、ぁ、くっぁ、あぁあ゛ぁあんんッ」
ユガミノクニ
その赤い椅子の部屋のドアの隙間から
その歪んだ世界が
現実に世界に 溢れ出て来てる
宇髄はスマートフォンの向こう側の
杏寿郎に対して尋ねた
『でさぁ、お前はどうしたい訳?
いつもみたく、ほったらかし?
みくりちゃんは、お前との約束
ちゃんと守ってたみたいじゃん』
『だから、
触れるなと…俺は言ったんだが?』
『お前さ、怒ってんの?』
宇髄の言葉に杏寿郎からの返事はない
会話が途切れて
部屋から漏れる 歪みだけが
その向こう側から聞こえる
怒ってる?…宇髄が言った言葉が引っかかる
俺は怒ってるのか?
『だから、必要あったのかって
俺は聞いてる訳よ?煉獄』
『みくりに、会わせろと言ったのは
お前じゃなかったのか?宇髄』
そう言っている自分の口調に
酷く棘があるのに気が付いて
自分が怒ってるだと気が付いた
『それにさ、俺達が
指一本触らなくてもさぁ?
あっちからは、してもいい訳でしょ?
あっちからそうしてくれって、
言って来たら?今、不死川が
大分、イカせまくってるみたいだけど?』
『今まで、の時みたいにか?』
今までのこの
確認行為の結果は…そうだったが
宇髄の声の後ろで
みくりの声が聞こえる
『じゃあさ、聞き方変えるわ。
だったら、どうして、あの子だけ
今までの子と条件違う訳?』
その 宇髄の言葉に気付いたんだ