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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第47章 ユガミノクニ お相手:煉獄杏寿郎+α


時々 人間じゃないのかとも
疑ったりしたりもしたが

そんな ある日

「あの…、杏寿郎さん。
ここで、しても…いい事他にある?」

家事をしなくていいと
最初に言ったから
彼女は家事はしない

「具体的に何がしたいんだ?」

「お家の事…、掃除とか、お料理とか。
上手…じゃないけど、してもいいなら」

上手じゃないと言ってたから
正直期待はしてなかったんだ

だけど

忘れてた 彼女が自分に自信がなくて

自分を過小評価してるだけだと

家事は…普通に出来たし

料理は 今までの彼女の中で
私 料理自信あるんだぁ~って
言っていた女よりも上手かった

「料理…出来たんだな」

「でも、美味しくないから」

「普通に美味いがな」

ふっとその顔をみくりが
曇らせた 料理を褒めたのに
そんなリアクションをされたのは
杏寿郎にも経験がない事だった

「美味しい…」

「ああ、美味しい」

そう言うと今度は驚いた顔になって

「美味しい…の?」

「旨いが」


「そっか、良かった」


そう言って ふふっと笑った

思えば この頃から
俺は彼女に惹かれ始めて居たのかも知れない


そんなある日

こんな事を言って来た

銀行口座を開設したいのだと

その理由を尋ねると

給料の振り込み先を変えたいのだと言って来て

よくよく話を聞けば

彼女は普通に会社に勤めていて

給料の振込先を変えたい理由を聞けば


所謂 彼女の親は毒親で
彼女の双子の片割れが愛玩用で
彼女の方が搾取用になって居た様だった

だから 家はあるが帰りたくない

仕事をしても給料は取り上げられると

この 劣等感の塊の様な性格も

その辺りからの物なのだろう


彼女が家に来て

2ヶ月が経つ頃には


普通に振るまえる様になって来て

それまで 親に禁止されていた

髪を染めたり パーマを当てたり

ピアスも空けて 眼鏡もやめた

化粧っ気も出て来て 色々と変わった


その頃には共同生活が
同棲生活に変わっていた


要するに 添い寝するだけの相手を

彼女に昇格させてしまったんだ


俺が…


だから こうして 今はみくりは


俺の彼女として家に居る


よしよしとみくりの頭を撫でると
起こしてしまったのか眠たそうな顔をして


「…もしかして、眠れないの?」

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