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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第47章 ユガミノクニ お相手:煉獄杏寿郎+α



ドライヤーを手渡すと
小さく頭を下げて
濡れた髪を乾かし始めた

着る物が無いので

流石に女物の服は数枚有ったが
誰かの置き土産を着せる訳にも行かず

自分のパジャマの上だけを貸した
下は引きずるだろうし 
ウエストも合わないだろうから

基本的に引っ込み思案な性格なのか

こっちを見ようともしないし
俯いたままだったので
長い前髪が邪魔をしていて

その顔も見えないし

日本語が不自由なのかと
心配するほどに言葉数も少ない

後…それから

食事を適当に用意するから
その辺で適当に寛いでくれと言うと

食事が出来たと呼びに来た時に

部屋の隅で
すみっコぐらしみたいになって居た

それから 一緒に
ダイニングで食事を摂ったが
と言っても袋ラーメンなのだが

彼女の髪が
ラーメンの汁の中に入りそうに
なって居たのに気が付いて
杏寿郎がみくりの髪が
汁に入らない様に耳に掛けさせる

「髪が入るぞ」

「…すいま、せん…」

後 そうして顔が見える様になったんだが

普通に 可愛らしかった

それから 一緒に寝るのを条件にした

共同生活が始まったのだが


彼女が家に来て


4日程経った頃 夜にベットの中で
彼女が俺に尋ねて来た


「あの、いいんですか?」

「いいとは?」


「その、しなくていいんですか?」


ゴロンと杏寿郎がベットに寝転んで


「俺は、そうしたいと言ってないだろう?」


そう彼女からの質問に答えると
ふわっと彼女が笑った
ここに来て 初めて見た

笑えるのか…驚いた


「そうしなくても、ここに居てもいい」

「ああ、いい」

「そうしなくても、一緒に寝てもいい」

「ああ、そうだ」


話…出来たんだな


「そろそろ、聞いてもいいか?」

「…みくり」


確かに それが名前なのだろうが

下の名前だけか

俺も 色々と面倒な訳アリな男だが

この みくりの言う女の方も


色々と面倒な 訳アリ…ぽかった


この一緒に居るだけの
そんな共同生活をしていて

俺は この不思議な生活は
案外 悪くないと気が付いた

半月ほどその共同生活をして

みくりの事が見えて来た

極端に自分に自信が無くて
話をするのも気を遣ってる様だった

隅が落ち着くらしくて
帰ったら真っ暗の部屋の隅に居たりする
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