第46章 ひめごと 1周年ありがとう記念 ※裏なし お相手:色々
今すぐ これを切り上げてしまって
彼女に全力で構うのも出来なくもないけど
それやっちゃうと 終われなさそうだしな
「ねぇ、邪魔になってない?
こうしてても、大丈夫?」
そう 心配そうにして
俺に確認して来るから
また 可愛いと思ってしまって
それから 15分ほどした頃に
後ろでみくりが動いた気配がして
頭の上にみくりが顎を置いて来て
そのまま 顎を開閉して来て
「ちょっと、それは嫌かも」
「だって、暇になって来たんだもん」
「もう、俺のお姫様は
我が儘過ぎじゃない?」
「誰かさんが、甘やかすからだもん」
そう言ってぷぅっと頬を
膨らませて不満気に言って来るけど
その拗ねるのもまた可愛いからな
「後でね」
「嫌ッ」
「後で」
「むぅ~、村田さんのけち」
「だって、今日の内にして置かないと
明日、ゆっくりしたいでしょ?
みくり、お祝いしたくないの?」
「憶えててくれたんだ。嬉しいっ。
村田さん、大好きだよ~」
そのまま後ろから抱きつかれて
前後に揺さぶられる
「だから、我慢する、いい?わかった?」
そう村田がみくりに
念を押す様にして言って来て
こくこくとみくりが首を縦に振って
「わかった、我慢する。
あ、でも、ひっつくのも…ダメ?」
俺の言った事を守ろうとしてくれて
一旦身体を離しては来たものの
キュっと村田の着ている服の端を
みくりが握って引っ張って来て
「邪魔しないなら…ね」
結局 俺がそれを許可しちゃうから
甘やかしてるって事になるんだろうけども
あんな 悲しそうな顔されたら
断れないしなぁ~
集中出来ないな 色々とと
思いながら 仕事の調べものを済ませて
「ごめん、やっと終わったって、
みくり?ああ、寝っちゃったのか」
待ちくたびれてしまった様で
そのまま 俺の身体にもたれ掛かって
眠ってしまって居た様だった
あれから 結構時間経っちゃってたもんな
サラっと眠っているみくりの
頭を村田が撫でて
「みくり、起きないと、
寝るんだったら、ベットで寝ないと」
そう言って肩を揺すってみるが
みくりは目を醒ます事はなく
すぅすぅと寝息を立てて眠るその姿は
「全く、仕方ないなぁ。
俺のお姫様は…、よっと」