第46章 ひめごと 1周年ありがとう記念 ※裏なし お相手:色々
一周年のありがとうを貴方に
村田さんの場合
夕食の片付けを終えたみくりが
ホットチョコレートの入った
マグカップを持って ちょこんと
俺の座ってるソファの隣に座って来て
「片付けは終わったの?」
「うん、終わった」
彼女は 俺のふたつ後輩で
こうして同棲するようになって
一ヶ月ちょっとで
付き合う様になって
丁度明日が一年になる記念日だ
会社で仕事をしてる時は
テキパキと仕事をこなすみくりだけど
俺とふたりになると
「あー、あの、みくり?
ちょっといいかな?」
ソファにノートパソコンを置いて
調べものをしていたのは良かったんだけど
「ん?村田さんどうかした?」
ピッタリと身体をくっつけて来てて
俺の二の腕の辺りに その
胸が…当たってるんだけどな
「今さ、調べものしててさ」
「うん、知ってるよ。
だから、邪魔しない様にして待ってる」
そう言って にこっと
みくりが微笑んで来て
ああ もう この笑顔
可愛すぎじゃない?俺の彼女
「時間掛かりそうだから、
先にお風呂済ませて来なよ」
「はぁーい、大人しく
お風呂して来まーす」
そう言って風呂に入りに行って
風呂から戻って来ると
知らない内に後ろに回って来て居て
「お風呂上がったよ?」
「ああ、お帰り」
背中にめっちゃ 当たってる
胸がッ めっちゃ当たってるんだけど?
ギュウウウとそのまま
後ろから抱きつかれると
当然 身体が密着してしまう訳で
調べものに集中出来ないしッ
意識が そのついつい背中に行ってしまう
「村田さん、まだ、かかりそ?」
「う、あ、ああ、そうだね。
もうちょっと、掛かりそうかなって」
そのまま ピトッと背中に顔を
みくりが押し付けて来て
「ん、分かった、こうして待ってるね」
何?何なの?
この天国みたいな地獄ッ
仕事さっさと終わらせたいのにッ
邪魔しないでって言えねえええっ
「んふふふふっ」
「どうかしたの?みくり」
「幸せだなぁって、思ってたの」
ディスプレイに視線を向けたままで
村田が自分の手を後ろに回して来て
ぽんぽんとみくりの頭を撫でると
「へへへ、村田さん大好きッ」
「もうちょっとでさ、これ、
終わらせられそうだから。
待っててくれるかな?」