第46章 ひめごと 1周年ありがとう記念 ※裏なし お相手:色々
そのまま 彼に唇を塞がれて
甘い口付けに蕩かされてしまう
「んっ…ふ…ぁ」
「ど?みくり、俺に
構う気になって来た?
それとも、
これ位じゃ…足んねぇ感じ?
俺に構いたく…してもいい?」
「してもいいって言ってるけど、
そうする…つもり、なんでしょ?」
そう言いながら後ろから
身体をまさぐってくる彼に
不満を述べると
「んー?俺今、取り込み中だから。
悪いけど、聞こえねぇわ」
おふざけが過ぎる彼に
段々と腹が立ってしまって
背中を向けていたのを
ぐるっと彼の方へと向き直って
そのまま 天元の胸の辺りを
ポカッと叩いた
「もう、ふざけすぎッ」
ギュッとその腕に閉じ込められてしまって
「ちょ…、天元?どうしたの?」
「みくり、今日って
何の日か知ってる?だって、
今日が勿体ないじゃん?寝たらさ。
俺、決めてたわけ、今日はずっと
お前とこうして過ごすって」
今日が勿体ないと言う彼の言葉に
今日が私と彼の
丁度付き合い始めて
一周年の日だって 気が付いた
「そう言う記念日ってさ、
普通女の方が、
どうこう言う物じゃないの?」
憶えててくれたんだ
私だって 忘れちゃってたのに
「だって、何も言わなかったし」
ってあれ?もしかして
何も私が言わなかったから
天元 拗ねてる…の?
「えっ?天元、もしかして拗ねてる?」
「別に、拗ねてなんかねぇし。
俺みたいないい男と付き合っててさ、
酷いんじゃないの?」
よしよしとみくりが
天元の頭をナデナデと撫でると
「天元は、いつもカッコイイし
素敵だし、男前だよ?偶に拗ねるけど」
「最後のやつ、要らね」
そう言い直しを要求されてしまった
手の掛かる 我が儘さんめ
「天元は、カッコイイし、
素敵だし、男前だよ」
「それだけ?」
褒め言葉だけでは不満だと
そう彼がこちらに訴えかけて来て
全く 私の彼氏様は
ご注文が多くていらっしゃる
「好きだよ、天元」
「それだけ?」
「大好きだよ、天元」
「ん、俺も。みくりの事好きだわ」
「ねぇ、天元」
「ん?」
「それだけ?」
今度はこっちから
同じ様に彼に要求して見せると
ふっと天元んが口の端を曲げて
「俺、やっぱ、お前の
そう言う所、好きだわ」