第46章 ひめごと 1周年ありがとう記念 ※裏なし お相手:色々
一周年のありがとうを貴方に
竈門 炭治郎の場合
「みくりさん、
みくりさん。もう10時前ですよ?」
「もうちょ…っとぉ」
「もう、みくりさんは
お寝坊さんなんですね。でも、
起きないと、俺にキスされちゃいますよ?」
もぞっと布団を被り直して
炭治郎の言葉を聞こえないフリをする
みくりが布団を掴んでいる手に
炭治郎が自分の手を重ねて来て
「寝たふりしてても、
匂いでバレちゃいますよ?起きてるんでしょ?」
そう言って 自分の身体の上に
掛け布団越しに彼が自分の体重を
乗せて来るのを感じて
ぴらっと掛け布団を捲られると
ニコニコと満面の笑みを浮かべた
可愛い私の年下の彼氏君がいて
「あはは、バレちゃってた?」
「はい、勿論です」
そう言いながら ちゅっと頬にキスをして来て
「おはようございます。みくりさん」
「炭治郎君、おはよう。
もしかして、大分前に起きてた?
起こしてくれたら良かったのに…」
目の前の彼は寝起きって感じでもなくて
洗面も着替えも済ませた後って感じだったし
「ああ。俺、実家がパン屋してるんで
自然といつもの時間に目が醒めちゃうんですよ。
習慣ってやつですね。こうして、
みくりさんと一緒に暮らす様になってからも
それが、なかなか抜けなくて…」
「でも、将来炭治郎君、お家のパン屋さん
継ぐつもりなんでしょ?だったら、
私が、ちゃんと早起き出来る様にならないと。
私、年上なのに、炭治郎君に甘えてばっかりで」
そう申し訳がなさそうにして
みくりが炭治郎に告げると
コツンと炭治郎がみくりの
額に自分の額をくっつけて来て
「でも、俺は嬉しいです。
みくりさんに、甘えて貰らえて
俺、幸せです!」
お互いの額と額をくっつけたままで
嬉しそうに笑ってくれる
炭治郎君の顔を見ていると
幸せだなぁって気持ちになって来る
「それに…今朝、みくりさんが
寝坊しちゃったのって、俺が悪いんですし」
炭治郎のその言葉に
カァッとみくりの顔が赤くなって
普段は穏やかで優しい
可愛い炭治郎君…なんだけど
その ベットの中の彼はその…
どっちかと言うと カッコ良くて
逞しい感じに変わっちゃうから…
スルッと両手を両方の頬に添えられて