第46章 ひめごと 1周年ありがとう記念 ※裏なし お相手:色々
「どこでも良いって言わなかった?」
「いいぜェ」
そんな場所って渋るのかと思ったら
あっさりと許可が降りて
ちょっと面食らってしまった
実弥って花とか全く興味ないって
思ってたから ん?もしかして
まさか…
「あっこ、茶飲めっだろ?
おはぎ、あったよなぁ、確か」
「うん、あったあった。
実弥は花より団子って事ね」
はいはいと言いたげに
呆れた様子でみくりが言って
「ちっげぇだろうがよ。
俺ァ、団子じゃねぇよ、おはぎだろうがよ」
後で 梅園の茶屋で
おはぎ食べてる彼と
梅の花とのコラボでも
写真に撮ってやろっと
そう思った みくりだった
「俺を付き合わせるんだったらよ、
当然、その後は俺に付き合うんだよなぁ?」
「どこに付き合わせるつもり?」
服を着替えながらみくりの問いかけに
何食わぬ顔をして不死川が
「んー?まだ教えねぇ」
「変な場所じゃないでしょうねぇ?」
「俺が選ぶより、お前が
選んだ方がいいんじゃねぇかって
そう思ってよ。好みとかサイズとか…
色々あっだろ?丁度一年だしなァ、記念にな」
不覚にも
キュンとしてしまった…
「ねぇ、実弥」
「あ、何だよ?みくり」
「それってさ、ただの
一周年のプレゼントってだけ?
それとも、別の意味あったりする?」
フッと不死川が口の端を曲げて
小さく息をつくと
「どうだろうなァ…、
どっちがいいんだ、お前的には」
「別に、どっちでもっ」
「はっ、可愛くねェな、お前。
お前みたいなの欲しがるの、
俺ぐらいだろうがよ。
悪い事言わねぇから、貰われとけェ」
「じゃ、貰われとく」
「軽っるい返事だなぁ、
そんなんでいいのかよ」
「だって、軽い感じに聞いてきたじゃん」
その言葉にうーんと不死川が考え込んで
はぁーーと今度は
深いため息を付くと
「んじゃ、後でなァ」
「勿体ぶるんだ」
「悪ィかよっ!」
そう言ってムキになるのも
なんとも実弥らしいなって思ってしまって
ぷっと思わず吹き出してしまった
「笑うんじゃねェよ!
失礼な奴だなっ、お前はよぉ!」
「でも、そんな失礼な女選んだのは
他の誰でもない、実弥でしょ?
だったら、諦めてね?」
にこっとみくりが笑うと
不死川がため息をついて