第46章 ひめごと 1周年ありがとう記念 ※裏なし お相手:色々
一周年のありがとうを貴方に
不死川 実弥の場合
ピピピピッ… ピピピピッ…
目覚ましのアラームで
みくりの意識は眠りから
現実へと呼び覚まさせられる
そう言えば 今日休みなのに
いつもの時間に合わせたまんまだった
アラーム… 止めないと
布団の中から音のする方へ
手だけを出して スマートフォンを
手探りでみくりが探して
アラームを止めようとしていると
ずしっと身体の上に重みが掛かって
自分の後ろから にゅっと手が伸びて来て
「んだよ、みくり。
今日は休みだつぅーのによォ」
気怠そうな声が自分の身体の上から聞こえて
「ごめんっ、実弥。アラーム
セットしたままで解除するの忘れちゃってた」
「でェ?どうする?
このまま起きっかァ?
それともまた、寝っかァ?」
まだ 寝て居たいと言いたげに
後ろから不死川の腕が
身体に回されて抱きすくめられてしまう
「いや、これ…寝るんじゃないの?
起きるつもりないよね?」
「あー?何か言ったかァ?
わり、聞こえねェわ。じゃあ、寝るか」
ゴソッと不死川の手が
みくりのおっぱいをまさぐって来て
思わずその手を上から
ベシッと叩いた
「って、寝るんじゃなかったの?」
「だから、寝るんだろ?」
「って、どこ触ってんの?」
「みくりの乳。
んな、顔すんじゃねぇよ。お前、
今日、どっか行きたいトコあっかァ?」
え?寝るって言ってたのに?
今度は今度で 行きたい所があるのかと
そう不死川がみくりに訊ねて来て
「え?寝るって言ってなかった」
「やめだァ、気が変わったかんな。
だって今日…、2月の26日じゃねぇかよ」
「あっ、そっか、忘れてた」
コツンと後頭部に
不死川が額を押し付けて来て
「バーカ、忘れてんじゃねぇよ。
まぁ、俺も忘れたからお相子だァ、
んで、どこ行きてェんだ?
昼飯食いに行ってもいいし、
どっかねぇのか?」
ムクッとみくりが
身体を起こして 後ろから
のしかかっていた不死川がバランスを崩す
「急に動いてんじゃねぇよ、
なんだァ?何か思いついたか?」
「梅」
「あ?梅ェ?」
「だからぁ、梅見に行くの」
「んなもん見て、おもろいか?」
梅の花なんて見てもつまらないと
言いたげに不死川が言って来て