第45章 にゃんにゃんにゃんの日 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
身体のだるさがある程度
抜けて来たのか
こちらに背中を向けて
片付けをしてる様だった
ふと ベットのサイドテーブルの上に
ある物が置いたままになってるのに
みくりが気が付いて
そっとそれに手を伸ばすと
持ち上げた時に音がしない様に
鈴の部分を自分の手で押さえて
ベットの端に座っている
杏寿郎の首に
使わず終いになっていた
黒い鈴の付いた首輪を回した
グイっと手を掴まれて
「これは、どう言うつもりだ?」
「だって、まだ猫の日だもん。
今度は杏寿郎が猫になるのも
いいかなぁーって」
そう言いながら
自分が付けていた猫耳の
カチューシャを杏寿郎の頭にはめた
ぷっと思わず
その姿に噴き出し笑いをしてしまって
「自分でそうしておいて、
それは少々失礼じゃないのか?」
「いや、でも…似合ってるよ?
うん、可愛いっ。にゃんこな杏寿郎」
不満気に口を尖らせながら
不服そうにして自分の頭に
ついて居る猫耳の先を指で摘まんで
その拗ねる仕草も可愛いと
思ってしまって
「ね、ね。にゃーは?
にゃーはないの?杏寿郎」
「俺がそんな事して、何が
楽しいんだ?する訳っ…」
じっとみくりが
杏寿郎の顔を見つめて来て
「スーパー猫の日は、
次は200年後なんだよ?
次のスーパー猫の日まで、
私も杏寿郎も生きてないよ?
だから、ね?杏寿郎にゃんこの
鳴いてる声、聴きたいなぁ~って。
ほらほら、他のパーツもあるからさ」
自分に猫をさせたのだから
杏寿郎にも猫になれと
そうみくりが言って来て
まぁ やらせたのは俺だから
俺にも付き合う義務があると言う物か
はぁっと杏寿郎がため息をひとつついて
「ニャー…っと、これでいいのか?」
小さな声で猫の声真似をして
そう問いかけて来て
「うーん、今のじゃ分からないから
もう一回、今度は大きな声で
ニャーって言ってみせてよ」
「大の男が猫の真似してるのを
見て、何が楽しんだ?君は」
「ホラ、杏寿郎も」
そうこっちに促して来て
「ミャーォ」
「杏寿郎はいい子ね~。
いい子の杏寿郎はよしよししてあげる」
チリンと鈴がひとつ
鳴ったと思ったら
杏寿郎が目の前に居て
「にゃぉ」
そう わざとらしく鳴きまねをすると
ペロリとみくりの鼻の頭を舐めて来る