第45章 にゃんにゃんにゃんの日 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
温かくて大きな手に
よしよしと頭を撫でられていると
その心地い 刺激に
ついゴロゴロと
喉を鳴らしてしまいたくなる
「気持ちがいい…って
言う顔だな、みくり」
「にゃ~お」
自分は今は猫
自分は今は猫
全力で猫になるんだと
そんな自己暗示を自分に掛けると
不思議と猫の気持ちになれる…様な気がする
でも 気持ちいいな
頭 ナデナデして貰って
とぉーーーても心地いい
ふにゃーってなっちゃう
スルッと頭を撫でていた
杏寿郎の手が頭から離れて
もう終わりなの?とみくりが
その顔を顰める
「もっと、別の場所も…撫でないとな。
可愛い可愛い、してやろう」
杏寿郎の手が頬を撫でて
顎をクイッと持ち上げると
そのまま喉の下を撫でられる
「猫はここが好きだろう?
はははは、君は不満そうな顔だがな」
「むぅ~」
自分は今は全力で猫をしているので
言葉にはせずに
不快のオーラを出すしかないんだけども
この尻尾が自分の意思で動かせるなら
猫が機嫌が悪い時にする
あの床にビタンビタンって
叩きつける振り方してやりたい気分だし
ああ そっか!
そうすれば いいのか
この尻尾は自分で動かせはしないけど
自分で根元を持って
不機嫌そうにビシビシとベットに
叩きつける様に動かせばいいんだ
「そこまで忠実に猫の気持ちを
再現してくれなくてもいいがな…。
わかったわかった。ここは撫でるなだな」
そのジェスチャーを
杏寿郎の方も汲んでくれたらしく
喉を撫でるのを止めてくれた
猫ちゃんもみんながみんな
喉が好きって訳じゃないし
ここ嫌いな子もいるもんね
「にゃーん」
他の場所を撫でなさいと
言うかのようにして
スリスリと自分の身体を
杏寿郎にスリスリと擦りつける
よしよしと頭を撫でると
うっとりとみくりが目を細めて
そのままその手を後頭部を通って
項の方へと伸ばして降ろして行く
指先を項の窪みに添えて
小さな円を描きながらナデナデと撫でる
「んにゃッ」
ビクッとみくりの身体が
跳ねるが ちゃんと猫の設定は
忠実に守ってる所が生真面目なんだろうが
「みくりは、
ここも気持ちがいいだろう?」
そのまま その撫でていた
指を項に三本並べて添えると
グイっと下から圧を掛けて押しながら
後頭部の方側へと押し上げる