第44章 3度目のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「わぁ、こんな所までハートなんだね」
そうみくりが感嘆の声を漏らして
カップのコーヒーがハートになっていて
その光景に目を細めていた
「君はホットチョコレートの方が
良かったんじゃないのか?」
「え?ホットチョコレート?」
「あるぞ。ホットチョコレート」
そう言って 他にもある紅茶や
コーヒ豆 日本茶の中に混じっていた
ホットチョコレートの方を指さした
「え?でも、ホットミルク居るじゃん」
「冷蔵庫に、小さい牛乳があったが?
それに電子レンジもあるからな。
飲めるだろう?ホットチョコレート」
「杏寿郎っ…」
「どうした?みくり」
「ノート書く、
ホットチョコレート飲みながらッ」
「ならその間、俺は
あれで遊んでおくか」
そう言って杏寿郎が
部屋に備え付けられていた
スロット台を指さして
「お風呂のお湯張りしながら、
ノート書いてたら丁度いい感じに
時間も使えそうだし…、
お湯張りしてくるね」
ケーキを食べ終えたみくりが
杏寿郎の分の皿と自分の皿を重ねて
邪魔にならないように
それをテーブルの隅に寄せた
しばらく備え付けられている
スロットで遊んでいると
風呂場のある二階から
みくりが声を掛けて来て
「ねぇねぇ、泡風呂の泡の上に
このフラワーペタルのソープ乗せようよ
お風呂もハートだし、きっと可愛いよ」
「だったら、写真でも撮るか?
いや、そんな顔する事ないだろう?
そのベットの花も崩してしまう前に
服着たままで撮ればいいだろう?
それともあれか?俺がその画像で
リベンジポルノでも
するとでも言いたいのか?」
「結婚するって言うのに、
滅多な事言わないでよ、でも
可愛いから写真は撮って置こうかな?
ベットのバラのフラワーソープ」
それから数枚写真を撮って
お風呂の泡とお湯の準備をしながら
ノートに利用した感想を書こうと
ノートを開いて文章を考えていると
「ん、掛かったか…」
スロットの台の前に座っていた
杏寿郎がそう言って
賑やかなメロディとライトの点滅を
するスロットとしばらく向き合って
急に立ち上がったと思ったら
フロントに電話をし始めたので
何事かと思ってそちらを見ると
「バレンタインのイベントで、
普段よりも当たりやすくしてあるらしくてな」
電話での会話の合間に説明して来て
