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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第16章 釘










『…侑くん、胸板厚くなった』

「…ちょっ ……と」










反対の手が俺の胸に添えられる。
海やからな、上半身はもちろん裸で。











『……はぁ、色っぽいナ。 侑くんてほんと色っぽいね?』

「…お願い、一旦たんましよ… あかんてマジで………っ」











さわさわと胸の上を手のひらが、指が這っとって。
ほんで親指が、無邪気に。
そこにあったから、当たったからという調子で、突起を弾く。転がす。











『…なんのこと言ってるの?』











穂波ちゃんはなんかもう、ちょっとトリップしたみたいになっとる。
危ない。 怖いわこんなん、俺と研磨くん以外の男にしてまっとったらって思うと。











『…あ、食べたいな。 侑くんも食べる?』

「…食べるって何を? ちょ待って、ここ人普通におるんやもん、流石にあか……」











すっと俺に触れてた手が離れたかと思うと、
穂波ちゃんは果物の入った袋を手に持った。












『…人? 何の話? ネクタリン、食べない?』

「…ネクタリン? ……あかん俺もう怖い。 なんやこの……巻かれる感じ」

『ふふっ、何を言ってるの? 食べる? 皮剥かなくても食べれるよ』











さっきまでのことは何も気にすることもない以前に
マジで無自覚、無意識なんやろなって思うよな様子でそう言って
穂波ちゃんはネクタリンを一口頬張った。

…つーっと果汁が口元と、それから指に伝い降りていく。
ほんのりと赤い、雫。

なんなんやしもう… いちいちエロいんいい加減やめにしてくれや……










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