• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第16章 釘


ー侑sideー










『…Hands off, you’ve mixed up with someone else』











なんや、怪訝そうな声色で、
肩に添えた手をぱしんって払いながら穂波ちゃんが英語で言う。

…何言ってんのかさっぱりわからんかった。
でも俺ってわかってないからやんな……?

こっち振り向くこともせんと、店ん中に進んでく。
別に早足やないけど…












「…ちょ、待って!俺やって!さっきなんて言ったん?わからへん」











もう一回肩に手を添えてっちゅーか、肩を掴んで話しかける。
こっち見てくれんし、店におる人たちが俺のこと警戒してそうで
なんかどんどん声が情けなくなってく。












『…手どかしてって言うてんの。人違いちゃう?って言うてんの』

「………」

『…っく 笑』

「…笑っとるし。なんなんもー… わざとやったんか?」












穂波ちゃんは俺に背中向けたまま、くくくって笑い出した。
それから一回、深呼吸をしたかと思うと…












『…ごめん、わざとだよ?』











俺の方振り返って、俺のこと見上げながら、
わざとだよ。ちゃうかって、わざとだよ?って、?つけて言ってくる。

あかん。
あかんあかんあかん。











「…っだぁー、もう!調子狂う!おもてたんと、予定してたんと、全然ちゃう!」

『…ねぇ、侑くん』

「…なに、穂波ちゃん」

『…久しぶりだね。会えて嬉しい』

「………」










あかん、胸がずっきゅううんなってる。










『…予定してたのは、これかな?』

「…あかっ …ん …って……」











いきなし、ぼすんって抱きついてきた。

…そーやけど、抱きついてくるんが予定しとったことやけども。

今更予定もくそもないやん。

調子狂うわ…… ほんま、すきやわ……













/ 1061ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp