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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第15章 バンバンジー


ー治sideー







「ふざけんなや、なんやしこれ」








昨日の仕事終わり、
ツムのコメントのスクショと憶測の飛び交うTwitterが
めちゃめちゃ拡散されとるんは見た。

でもそこから気を逸らすように
スケーターのカズくんとかに行き着くように
結果コヅケンの会社やないん、みたいな。

そっちに誘導されるがままにみんな誘導されとって
ツムのそれは薄れとるように見えて大して気にならんかった。








んやけども。








「…SNSで話題となっているこの宮侑選手について少しお話ししますね。
…関西屈指のバレーボール強豪校である稲荷崎高校を昨年卒業し、
卒業後すぐにVリーグdivision1のチームであるMSBYジャッカルズに入団、
スターティングメンバーとして活躍したという若手選手であります」

「宮侑選手は、高校在学時、高校No. 1セッターと呼ばれいていて、
ユース合宿にも常に招集され参加していました。
どこまでも丁寧なボールセッティングは言うまでもないですが、
彼はですね、サーブがまたすごいんです。
昨年度、新人にしてサービスエースのランキングトップですかね。
いやぁ、牛島選手といい、つい数ヶ月前にVリーグに入団した影山選手といい、
ものすごく層の厚い世代とも言われています」








朝テレビつけたらこれ。

…今のはツムうっさいやろな。
なんで牛島くんや飛雄くんの話ももってくるんやいうて。









「はい、それでですね… その、バレーの実力、功績共にスター級の宮侑選手なんですが、
それだけじゃない。 それだけじゃないということから昨日からですね、SNSを中心に話題になっているんです」

「…いやぁほんとに。羨ましいくらいの…」

「イケメンなんです!」

「いやいや〇〇さん、そこ食い気味すぎませんか?
でもほんと、ぐうの音も出ないほどイケメンですね、髪型も似合ってますし…
なんていうんですかね、男からみてもかっこいいですよね、
色気もあり、ワイルドさもあり、でも甘さもあり……且つアスリート。
いやなんなんですか、この差!」






アナウンサーと、コメンテーターとタレントが、
ツムについてひたすら喋っとる、あほくさ。

そこはええねん、そんなん耳にタコやわ。
さっさと見出しの内容にいけや。






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