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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第15章 バンバンジー









「そういや研磨よ、なんでゲーム配信手も映してんの?」

「え、なんでってなんで… ていうか虎もみてるの」

「見てるわ!けど手を映されても俺にはよくわからん。
だからなんでわざわざうつしてんのかなって思って。需要あんの?」

「………」

「…確かに俺もよくわかんねー、あれ見ても。ゲーム画面しか実際みてねーし。
ゲームガチ勢は難しいコマンド入力とかであれ見てイメージ湧くんかとか勝手に思ってた」

「………」

「…そーっすよね、夜久さん!で、俺は思い出したんすよ、思ったんすよ」








妙に静かな研磨。
それからしたり顔の山本。










「穂波ちゃん、ゲームしてる研磨の指先みるのすきとか言ってたじゃないっすか」

「…ぉ、おぉー!確かに言ってたよな、言ってた言ってた!
正確には研磨からその情報聞いた!」

「あぁ、あったなぁ。
その後実際、穂波ちゃんはいつも本当に楽しそうに研磨のゲーム姿を見てて、なるほどって思ったよ」

「………」

「そーっすよね!だからそれでか?とか思って。
こいつ、賢いようでたまにガキみたいなことするし」

「………」








いや研磨、だんまり貫き通してるけども。

今やチャンネル登録者数が9000人越えのコヅケンの動画配信は、
まさかの遠恋の彼女への… いやいやなわけないよな、なわけないない。









「…研磨?」

「お前まさか…」

「はぁ… そうだよ、そうだけどそうじゃない」

「どっちだよ!」

「普通にあったら俺だったら参考にするかもって思った」

「…けど?」

「…穂波 のことが浮かんだのも嘘じゃない」

「だよな!あースッキリした」

「…え?」










研磨は山本にもっとそこをついてこられると思ってたんだろう。
ふざけてんのかとか、色ボケしやがってとか、もっと真面目にやれとか、わかんねーけど。
拍子抜けって顔で、山本の顔をまじまじと見てる。











「オメーは気付いてねーだろうけど、
お前の普段の配信、ゲームのことしか喋ってねーし、真面目にやってんだけどよ、
すっげー穂波ちゃんへの愛を感じるんだよな」

「…ぶはっ 愛ねぇ」

「なんすか黒尾さん、愛を笑う者は愛に泣くっすよ!」













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