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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第15章 バンバンジー


ー穂波sideー






日本は今、3日の14時ごろ。
こちらは今、2日の19時前。

2日、つまりは研磨くんがライブ配信をした日の、夜。







こっちにいる知人友人は、カズくんやMarioにNathanとそのご両親くらいしか、
研磨くんがYouTubeをやってること知らないし…
んーと、例え研磨くんのチャンネルを観ていてもわたしの彼だとは知らない。

だから逆に、周りは比較的に穏やかだった。
わたしにわざわざ話してくることはない、という感じだった。









2、3時間前、お兄ちゃんから電話はあったけど、
別にそれは普通に自然な流れで。








──「穂波どこまで聞いてた?」

『え、んと、顔を出そうとおもうこと、あと…』

「………」

『わたしの存在について聞かれたら普通に答えたいけどいい?って…』









もちろん名前もどこにいるかも言うわけないけど…
…え、名前 …名前言っちゃわないように気をつけなきゃ…



ってそのあとつぶやいてた。

それを今改めて思い出して言葉にすると…











「…あ、わりぃ。思い出したらあれか」











電話をしながら赤面、きゅんきゅん、嬉し恥ずかしな状態になった。









…そう、友人知人からはそんなもので、さして驚きはない。
でもだからこそそれ以上に、大学で目にした耳にしたあれこれには驚いたというか…
うん、驚いた。 研磨くんのその、話題性というかカリスマ性というか…
日本語で配信してたそれを(ときたま英語を交えながら)
朝の6時のこちらで、ライブでみていた人が一定数いたこととか、
あとはとにかくSNSやネットニュースで拡散されて1日にして研磨くんが、
わたしの今いるここ、カリフォルニアでも知られた存在になっていることに。

研磨くんの魅力はたくさん知ってる、もう本当にたくさん、
だからそういう驚きではなくって。

でも、ちょっと甘くみてたかも、みたいな。
ゲーム実況をしている研磨くんが
ゲーマーとして活躍している研磨くんと同じ人だったとわかって
それがあんなにかっこいい人で、っていう事実が、
ここまでの話題性を持っているとは、思ってなかった。
研磨くんを甘くみてたんじゃなくて、SNSやネットの世界を、というか。







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