• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第15章 バンバンジー


ー赤葦sideー






















大学2年の春。5月ももう終わる。
今月始めに孤爪がやったライブ配信はかなり話題になった。

大学でも、ニュースでも。

そしてSNSやネットには推測、憶測が飛び交っている。今でも。









孤爪は視聴者数を伸ばすために頻回に動画をアップする、とか
SNSを頻繁に更新する、とか 全くしないスタンスらしく、
それが孤爪らしくそしてそのままで結果を残していることに感銘すら覚える。

愛想を振りまく気も毛頭ないようで、
DMを一切見てないという宣言。
見かけても声をかけないでという宣言。

淡々と自分を曲げない… 淡々と頑固な印象がそのままそこにある。










それに加えて俺が勝手にすごいと思っていることがあって。
それは音駒生始め、孤爪のこと、そして彼女である穂波ちゃんのことを知っている人たちが
一切情報や画像、動画の類を流出させていないこと。

音駒のバレー部だったことも、
2人が付き合っていることも、
学生時代に一緒だった誰もが、なにも発信しないこと。

ただただ2人を見守ろう、という気持ちなのかなんなのかわからないが、
これはこのネット社会の中で、かなり特異なことのように感じている。











…とはいえ2人の画像は流出した。
2人は高校の頃ファッション雑誌のストリートスナップに載ったことがあるらしく。

どこかからか、その時の写真が流出した。
2度載ったらしいが最初に流出したのが黒髪の頃、
そしてそれにより他の誰かが流出させたのが金髪プリンの頃のものだ。

でもそれも、穂波ちゃんの顔はわざわざモザイク処理を施し、
名前のところも隠してあった。
つまり、分かるのは孤爪の高一の頃、その隣に女性がいること、
2人のファッション… あとは上野と六本木ってことだ。

もはや何のために載せたのかもわからないくらいだけど、
キャプションでちゃんと説明がされていた。












/ 1061ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp