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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第15章 バンバンジー












「…別に院でもなんでも行けばいいんだけど」

「…?」

「おれが卒業して行くことだってできるんだよ、その追加の年数。
もっと巻き込んでいいのに」

「………」

「そのためにどこでもできること、してんだけどな」

「………」

「…いやそのためだけじゃないけど、でも。
穂波には好きなこととことんやっててほしい」

「………」

「お金のことも物理的な距離も心配いらないくらいになりたい」

「………」

「いや別に穂波のためだけにやってるんじゃないけど、でも」

「…笑 わかってるって」

「…ん。 でもさ、時間制限があってその中でってリストを消化していくの、悪くない」

「………」

「穂波もそうなんだろうなってのがわかるから、余計な口出しはしない」

「はいはい、ごちそうさま」














俺が空いた皿を持って立ち上がると、
ハッとしたように自分の皿に残っていた最後の水餃子をぱくりと頬張る。

ぐるぐるしてんね、正解のないとこで答えを探してんじゃなくて、
今この時間をどう使うかどう楽しむかに2人とも全力で。

あー、どいつもこいつもしびれるわまったく。

俺も、でっかいことできるようにもっと、貪欲に、でも着実にいこーじゃねーの。










「…なんかいいっすねー」

「…?」

「部活終わっても、大学になっても、当時のチームメイトに刺激もらう今が」

「………」

「すげーいいわ、感謝感謝。俺もなんかできるといいなーとか思いますね」

「………」

「…あ、すまん、こういう話は…」





研磨は苦手か。





「…クロはできると思うよ。詐欺師であり売人でありギルドマスターだから」

「…はい?」

「なんでもない。 …影山もウシワカもオリンピック確実だってね」

「…お、おぉ、そうだな、卒業したばっかで全く。モンスターばっかじゃねーか俺らの現役時代」

「…モンスター」

「モンジェネだなモンジェネ」

「なにそれ」

「モンスタージェネレーションの略。 え、よくね?
もうちょっとしてチーム内に溢れんばかりになったら流行らせよっかなー。
宮侑とかも、今回は無理でも次は代表入りするかもしれねーしな、鴎台の星海も …木兎も、佐久早も」

「…モンジェネ」














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