第15章 バンバンジー
しばらく研磨の穂波ちゃんのろけが
本人無意識の状態で繰り広げられまして。
「…だめだ、大丈夫って思ってたけど、おれ穂波が足りないのかも」
「…ぶっ」
「…なにクロ、なに笑ってんの」
「なんでもねーっす。穂波ちゃんはなんでまたそんなに詰め込むんだ?」
穂波ちゃんこそ、研磨が足りない!って言ってそうだけども。
…いやでも案外逆パターンあるのか?
穂波ちゃんは今を生きすぎて逆にあんまそうなんねーとか…?
いやでも研磨のさっきのもなんか、立ち止まってみたからっつーか、
俺がいたから話すことになってそれで気付いちゃったって感じだったからな、
結局二人ともそんな感じか。明日にはあと引くことなく自分のやることやってんだろ。
「やりたいこと整理してたら、4年間じゃ全然足りないってなったんだって。
院でとるような資格とかも欲しくなったみたい。
でも4年で帰ってきたいんだって、だからちょっとでもやりたいことできるようにって」
「…ふーん」
「あとは来年の夏は遊びたいからとも言ってた」
「…結局そうなるのか 笑 なんか安心したワ 笑」
来年の夏思う存分遊びつつ、
学業面でのやりたいことも進んでる状態にするべくってことだよな。
…確かに、思考がもうエロい。
「なぁ研磨、アブノーマルなのしたくなったりしない?」
「は?」
「たとえば3Pとか」
「……あー、ある」
「 ! 」
「…自分で聞いといてなにその顔」
「一言で一蹴されると思ってたんで」
「…なんでそれなのに聞いたの? なにそれ意味わかんない」
「スミマセン」
「……絶対やなんだけどでも、いろんな穂波が見たすぎるのか、
それもいいかもって思ったことは何度かある。…カズマとか治くんとか。
馬鹿みたいだけど、穂波がエロすぎて多分、頭のネジ外れるんだと思う」
「…」
俺も穂波ちゃんのエロさを思い出して想像して
意味わかんねーこと聞いてたから、研磨の言わんとしてることはわかる。
…でももう一人の相手に俺は、いないっすよねー。
まぁ実際しようって言われてもしねーけど… いや多分しねーけど…