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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第12章 Hi!


ー侑sideー










あー、思い出すっておもろいな。
思い出なんかいらん、て、ほんまに思ってた時もあるんやけどな。










穂波ちゃんと会うたのなんてほんまに数えれるほどしかない。
ユース合宿帰りに会うた、いわゆる出会った日。
春高で、再会した日。
3年なってからの春高。
あと、卒業してから北さん家で。
ほんでこの間の、送迎会。




春高の後のバレンタイン以降、
電話とかLINEでやりとりもしてるんやけど。
そんな連絡がマメやないとこもまた、ええ。









そんでも、それなりに距離が… いや距離は前からそんななかった。
でもそれなりに、俺と穂波ちゃんだけの関係性が築かれとるよなって思う。

研磨くんに勝てるとも思っとらん。
サムみたいに二股でもええ、公認の浮気相手でもええ、なんて思われへん。

でも、じわじわと、じわじわと、
俺らだけの時間とか、そういうん、作っていくんはええ。
いつかもしかしたら、ひょんなことがあるかもしれんし。











…ほんでも、あれやん。
いやそうやん。

前から分かってはいたけど、そういう風に全部の男… 人達と、
関係作ってるやん、穂波ちゃん。

いや別に何も特別なことやあらへん、
俺だって誰だってそうやけど、でも穂波ちゃんのそれはだいぶたらしや。
天然人たらし。











でもええねん、俺は俺の持ってる全部使て、おとしに行く。

なんも、俺に乗り換える意味の落とすとちゃう。
俺のもんにはならんのやろとはわかってんねん、研磨くんほんまかっこええしな。

けどな、俺の持ってるもん全部使ういうことは、
俺しかおらん、みたいなところにも行けるんちゃうかなって思ってる。

こんな関係もてるのって侑くんしかおらん、とかそういうやつ。











そういうのって、ひょんなこと、起きるんちゃうかな〜ってサムには言わんけど
まだ結構な、思ったりはしてんねん。











次はいつ会えるんやろ。
次会うたらまた、あの軽いキスから始めたいわ。

Hi!っていうみたいな、何でもないような、
でもやっぱ日本人の俺には結構嬉しい、ほっぺへの軽いキス。













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