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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第12章 Hi!


ー穂波sideー









「絶対、離さない、穂波のこと」










研磨くんが、確かに、そう言って。

研磨くんは、好きだよっていっぱい言ってくれる。
にゃんにゃん毎日、ってわけじゃなくて、
でもさらりといつも通りの研磨くんで言ってくれる。

ずっとおれのでいてね。
とか少し、強めな想いを乗せた言葉も言ってくれることがあって、
それはまたそれで心を全部持っていかれる感じになる。









でも絶対離さない、ほど強いのは初めてで。










離したくない、じゃなくて、離さない、なんて強いのは初めてで。










グッとくるどころじゃない。
ドキッとするどころじゃない。

例え話ではなくその言葉だけでくらくらした。










『…あ、やだ、待って』

「待たない。おれの、したいようにする」











頭がくらくらぐるぐるしていて、ぼーっとするような、
でも気持ち悪いそれではなくて、
状況も理由も相まってそれは恍惚感と繋がるようなそれだった。

そんな中研磨くんはショートパンツをすーっと脱がせた。

待たない、と言いながら所作はちっとも荒くなくて。
脱がせる最中、時折脚にふいに触れる研磨くんの指が、爪が、心地よかった。











「…綺麗」

『やだ、そんなじっと見ないで』











下着だけを身に纏ったわたしの体を、
ぎらぎらとすることもなく、
いつものあの、冷静な眼差しで射抜くように見つめる。

羞恥心と同時に、やっぱり大好きな、もはや性癖と呼べるほどに好きな、
研磨くんのその瞳に、表情に、身体の中心がもぞもぞするような火照るような感じがした。











ゆっくりと距離を縮めると、
研磨くんは首筋に顔を埋めた。












*裏が苦手な方はP768へ
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