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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第12章 Hi!










「…ん、もう寝る?」

『んー…』

「……」

『研磨くんは?』

「…寝るけど寝ない」

『……』

「穂波も?」










そうなんでしょ?










椅子に座ってるおれの後ろから首に腕を回して絡みつくようにしてた穂波の方を振り返ってキスをした。

そんなこと言えば前からだし、いつもなんだけど、
でも、なんだろ。

一緒に暮らし出してから、おれのって感じる時間ていうか度合いが桁違いに大きくなったから、
たまに昨日とか今日みたいな時間があると、反動がすごい。

合宿の時とかと、違うけどちょっと似てる。











キスが深くなっていく。
いつも思う、この椅子すっごい座りやすいし、疲れなくて最高だけど、
キャスターってこういう時厄介だ。

ちょっと待ってってストッパーかけるわけにもいかないし。
足で踏ん張ってるのもしんどい。

まぁ例えここでこのままできるとしても、











『…部屋、行こ?』

「ここでもいいよ」

『だめなの、ここはだめなの』









穂波はこの部屋ではキス以上のことはしない。

実家の居間とか台所とか、
共有スペースでも身体は重ねてきたのに。

ここではだめっていう穂波がいじらしくてかわいくて、
わかっててもいつも、










『んッ 研磨くん、だめっ』










ちょっと、長引かせたくなる。











片手で腰をぐっと引き寄せて、
ショートパンツの裾から手を入れて太腿や付け根をに指を這わす。









「いいじゃん、ここのが音聞こえにくいよ」









本格的なのはまだしてないけど、
自分で… っていうか、素人にできる範囲の防音はこの部屋とゲーム部屋には施してある。
引越しの時にクロたちがやってくれた。









『そういう、ことは関係ないの』

「…ふ じゃあ、おれのお願いひとつ聞いて」

『え、うん、聞く』

「え、すごい、従順。 どんな内容か聞かなくていいの?」

『え、だって研磨くんからのお願いなんてそれだけで…』

「…それだけで?」

『……いいの、それは。 それより研磨くん』









穂波はそっとおれの両手を取り、立つように促しながら、



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