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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第12章 Hi!


ー黒尾sideー









研磨の家にメシ作りに来て、
そのままちょっと仕込みみたいなこともしながら送別会の時のことを思い出した。










「なぁ、宮ツインズってなんか、いつの間にあんな感じになってたわけ?」

「あんな感じって?」

「いやぁ、それぞれがそれぞれに穂波ちゃんと積み重ねてる感じ?」

「…ふ そんなのみんなじゃん。 おれからしたらクロだって一緒だよ」

「いやでもあのおしどり夫婦感と幼馴染感…」

「なにそれ」

「治くんと穂波ちゃんはなんつーの? 夫婦感あることない? って研磨にするのも変な話だけど」

「別にいいけど。 それに言わんとしてることはわかるよ」

「侑くんはなんだろねぇ、穂波ちゃんの無邪気なとことか引っ張り出す感じ?
遊児ともちょっと違うんだけど、分類するならそっち系」

「あぁ、確かに。 かわいいよね、無邪気な穂波」

「うん、かわいい。 それで研磨の無邪気なとこを引き出すのが、穂波ちゃんであり……」

「………」

「…いやでも結構強烈でさ、あの日の縁側でのあの二人のくっつきよう。
あれかね、手玉に取られてたじたじしてたとこ見てたのに、
え、侑くん普通に距離近いじゃん、みたいな… ギャップ、的な?
あー、宮侑は確かにギャップが一つの色気みたいなとこあるよな〜」

「…ふ」

「なにその笑いは」

「いや、いつかね、一緒に仕事する相手になるかもしれないんだから、
しっかり考察しておくのはいいことなんじゃない?」

「…まぁ、確かにそれもそうだな」













──福永、山本、治くん、古森の5人で買い出しに行った。
特に意味はない、自然な流れのメンバーだった。

(いや福永と治くんは台所色々やってくれるわけだし、
山本はまぁ行くって言い出すやつだし、
古森はね、久々の聖臣との時間もあるわけだし来なくてもよかったんだけど、
結果的に音駒組の中に治くん一人より、
前に一度一緒にキャンプ行ってる古森がいてくれたのはとにかく、良くて。

潤滑油みたいな、バランサーみたいなやつで。
考えてやってるんじゃないんだろうけど、すげー、良い存在感だった。









そんで帰ってきて玄関は抜けずに、そのまま裏庭に回ったんだわ、段ボール抱えて。
そしたら、




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