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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第12章 Hi!


ー穂波sideー








──日本を発って昼前に着いて、その日の夕方にはビーチに行った。
海へいくと身体がちょうど良く疲れて、時差なんて吹っ飛ぶ。

…なんていうとカズくんは呆れてたけど、呆れながらも着いて来てくれた。
わたしもカズくんも機内である程度調整してるし、時差はそんなにだけど。
やっぱりありえない速さでありえない距離を移動すると、
どんなに快適な旅路でも身体はちゃあんと疲れる。







お兄ちゃんの家からは自転車でビーチに行ける。
カズくんは流石にサーフィンは無理…って言ってスケボーに乗って。
国際免許は日本で申請したから車でだって行けたけど、
自転車でビーチに行けるのってもう、嬉しすぎて。







そうそれで、軽く海に入って、ビーチでぼーっとして。
ダウンタウンでカフェに入って冷たいドリンク飲みながら
ついでにここでデリを買って帰ろっかなんて話してたら、地元のおじさんに声をかけられた。

カリフォルニアには留学生も多いし日本人の若い子は珍しくないけど、
見たことのないでも妙にこの土地に馴染んだ子たちだからって。

それで、わたしたちのこと、おじさんのことを色々話しているうちにお店が閉店の時間になった。
日が暮れると閉店のお店だったから。
滑り込みセーフでデリを買って、お店の前でまた少しおじさんと話した。

車に自転車ごと積んでいくよ、家まで送るって言われて、
出会ったばかりで家まで教えるのはありえないってカズくんに言われたけど、
絶対この人は大丈夫って感じがしたからお言葉に甘えようってわたしは言って。







「I see you’re suspicious of me Kazuma, and it’s natural, you are right.
Oh I have a friend lives in this county, he is a trainer…hold on… just for a relief」
(そりゃあ心配だよね。カズマ、君は何も失礼なことは言ってないよ。
そうだ、日本人の友達がいるんだ、アーバインでトレーナーしてる。
ちょっと待ってね、今電話してみるよ)









日本語で会話してたけど伝わったんだろ、
おじさんはそう言って、携帯を手に取り電話をかけた。













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