第12章 Hi!
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一回寝ようかな、まだ手は出してないけど穂波が日本を発ってから、
NYダウをリアルタイムでチェックしてる。
9月には始めたいな、とか思って。
明後日は朝の3時にチーム戦の人とプレーするから……
今からちょっと寝る時間調整する。
皿洗って、歯磨きしながら携帯見ると穂波からメール。
こっちが13時半くらいだから、今向こうはは20時半くらい。
「…ふ いきなり」
写メが送られて来てた。
今までも、送られて来たけど、どれも風景とかカズマばっかで。
穂波の写真はカズマから送られてくるのしかない。
…でも、カズマからあるから良いっちゃ良いけど。
なんかエロいのも多いし、カズマの写真。
穂波、カズマのことほんと好きだから、カメラ目線とかすごいかわいいし。
で、今、初めて自撮りが送られて来たんだけど。
隣に男がいる。
【なんでウシワカ?】
一言送って、トイレ行ったりなんやかんやして
寝室ついてもっかいトーク画面開いたらちょうど既読がついて。
すぐに着信。
「…ん、もしもし」
『研磨くん♡ 今大丈夫?』
「ん、もうちょっとしたら寝る」
でも、別に急いでないし。
ねこがまだミャーミャーいってるから、
電話を耳に当てたまま寝室の窓から庭に出る。
『そっか、その前に声が聞けてよかったぁ』
「…ん、穂波は?今日は何してた」
『今日はね、この間話した日本人のトレーナーさんに会いにアーバインに行って来た』
「アーバイン」
『ん、ハティントンビーチからそんな遠くないとこ』
「…ん、で……」
なんでウシワカ?
『いきなりだったのに時間を作ってくださってね、お会いしてお話しできた。
ダブルメジャーのもう一つをもくもくするのに、すごくいいティップになった。
至極、素敵な方だったよ。穏やかで、広ーい感じ。 深くて、広ーい感じ』
「…へぇ、それで」
『そう、それでね、お昼過ぎに伺ったんだけど長居してしまって、夕方にお暇したの』
「ん、それで」
なかなか、ウシワカに辿り着かない。