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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第3章 くじら


ー穂波sideー






「穂波、おつかれさま」






玄関のとこで待ってるね、って京治くんに言われたんだけど…
玄関に来てみたら研磨くんがいる。







『あ、研磨くん。どうしたの?』

「ん? あ、赤葦に頼まれて」

『え、あ… 京治くんが?』







どうしてだろ…
わたしがまた変な気起こしたらって心配したかな。
そうだよね、そうだよ…ね…



想いに対してありがとうは言えたけど、
結局その想いを聞いた上で、してしまったことに対して改めて謝罪とかしてなかった。
だから、ここで会って、銭湯へ向かいながらちゃんと、話そうって思ってたんだけど…



研磨くんには銭湯のあと連絡しようと思ってた。
ちゃんと全部話そうと思ってたから
研磨くんに今会えるのは全然… ううん、むしろ嬉しいくらいで。



でもやっぱり、京治くんに伝えれてないことというか、
京治くんはもうわかってくれていて話さなくてもいいよって感じかもしれないけど…
でもなんか違う、そうじゃないっていうこと。
それが引っかかってしまう…な。



でも、そうだな…
研磨くんが今ここにいてくれてるんだから。

今研磨くんに伝えるべきことを、伝えるしかない。







「歩こっか」

『…ん』






研磨くんがわたしの手をさっととってくれて。
ゆっくりゆっくり、銭湯まで歩き始める。








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