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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第2章 ふたり


ー月島sideー





なんで穂波さんに絶賛片思い中の僕が
2人の関係をうまいこと言葉にして伝えなきゃならないのさ




でも2人には深い絆とか…
いやたしかに深い絆はあるんだろうけど
どうにもしっくりこなくてつい、その熱苦しさに苦言を呈していた。

孤爪さんは孤爪さんで、
もうなにもいう気も起きない…といった面持ちだったし。







「何もねーのかー?月島!」






田中さんに山本さん…
西谷さんに日向、リエーフ…

うるさ…







「がんばれ、月島。煽ってしまったが最後だ、こいつらは」






縁ノ下さんが後ろから肩をぽんっとする。







「2人は…」







僕が好きだという想いを知っていても、普通だ。
キスをしてしまっても、宮城で2人で会っても、
孤爪さんは特になにも変わらないし、
穂波さんも変わらない。

いやらしくない、天然たらしな穂波さんと、
それが魅力の一つであるからと言わんばかりに、
我慢することもなく普通に放置する孤爪さん。

この2人に、距離なんて関係あるんだろうか。

いや実際、キスマークは度々首につけていたし、
独占欲も強いんだろう…
きっと2人ともすごい、エロいだろうなとは察するし…
孤爪さんなんて、テクニックすごそう…

はっ…!
何考えてんだ僕。

カリフォルニアと日本。
4年間。

いやこの2人には関係ない。
寂しさも人肌の恋しさももう、しっかり想定済みで…
その上でのこのあっけらかんとした感じだ。







「絆、愛情 …根性はちょっとよくわかんないですけど
そういうものも確かに、確実にあると思います」



「………」



「でもそれ以前に、2人が2人だから、じゃないですか」



「………」










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