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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第11章 ラングラー


ー穂波sideー








夜の海。

波の音とわたしたちの音だけがそこに広がって。










もう、もう、もう。欲しかった。

研磨くんとひとつになって溶けてしまいたい。

冷たい水の中で研磨くんは暖かくって。
肌は…冷たい唇も冷たくなる…
けど、舌とか口の中とか、ずっとくっついてると感じる皮膚の内側の温度が。
暖かくって、心地よくって。

離れたくない。
このまま、このまま……









夜の海に一緒に入りたいな、とは思ってたけど
こんなにも昂るなんて思ってなかった。

ほんとにほんとにハイになってる時って、
同時にすっごく地に足がついてる感じがするのは気のせいなのかな。
それともわたしだけ?










研磨くんもわたしを求めてくれてるのがわかるから、余計に身体が疼いて仕方がない。
なんとか車のとこまでやってきて、シャワーを浴びようってしたんだけど。










しょっぱい研磨くんともっとくっついてたい。

だから、シャワーを出す前に研磨くんをぺろぺろと舐めた。

なんだろ、何も考えてなくってほんと、犬みたいにぺろぺろって。








そしたら、ふはっ って研磨くんがたまらなく愛おしい笑い声を溢すものだから、
わたしの心はくすぐられてしまって。

犬みたいにただ、舐めてたはずなのに。

どんどん、欲しい気持ちが増していってしまう。











お互いに手繰り寄せ合うように、唇が重なって。
そしたらもう、止まらない。止まれない。
止めるものなんて何ひとつない。












誰もいない、海沿いの駐車場。
ここは小さなとこだから、駐車場って言ってもアスファルトじゃなくって、駐車場用のスペース。

草も生えて、岩もあって、波の音はすぐそこに聞こえて。

わたしたちのずっと上にある空は半分くらいに満ちた月と、星々が彩ってる。












研磨くんの水着に手をかけて脱がせて仕舞えば、
わたし達は、一死纏わぬ姿で、空の下、身体を寄せ合う。














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