• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第11章 ラングラー


ー研磨sideー









『ねぇ、研磨くん』

「ん?」










バーベキューした穂波の家族の店でシャワーも浴びて歯磨きも終えて。
ポータブルクーラーで十分快適な温度になった車内は、
真夏の夜だけど全然、普通に寝れそう。 マットも快適だし。 穂波いるし。


行き当たりばったりっていうか、予想外の出来事とかも楽しませてくれるし、
なんだろ、パズルを組み直すみたいな作業は嫌いじゃないけど。


やっぱこういう、車中泊とかキャンプとか雪関係とか。
準備、装備、設備がかなり重要だよなって思う。


テントにしなかったのは、
こっちの方がダラダラした感じがあって特別感あるからって言ってた。






確かに。車中泊は特別感ある。だらけた感じ。
でもちゃんと用意した末のそれだから、快適で抜かりない。





そんなわけでタオルケットをかけてゴロゴロしてるんだけど、
穂波が何か言い出した。
わざとじゃないんだろうけど、かなり可愛い上目遣いで、ちょっと首を傾げて。

何か、やろうとかやりたいとかして、とか、お願い事されるんだろうなって分かる。










『海入ろ?』

「え」

『夜の海、研磨くんとずーーーっと入りたかったの。お願い?』

「なんで今」

『馬鹿になるよ、馬鹿になるの、研磨くんと一緒に』

「………」

『裸でとは言わないから、お願い?』










穂波がこんなにお願いしてきたのとか… 初めてかも。
エッチしてるときはたまにあるけど、それとこれとはちょっと違う。









「…ん、わかった。いいよ別に。 でも、シャワーは?」

『ポータブルシャワー、ある。水も十分ある』

「…笑」

『…?』

「いや用意周到だなって。 別にこのために、な訳じゃないのはわかるんだけど」










身体を流すのはもちろん、
サーフボード洗ったりとか、いろいろ普段から入る場所によっては使ってるんだろ。










「…おれそんな深いとこ行かないけどいい?」

『うん、ダイビングじゃないから。 危なくないとこ、いこ』











穂波は嬉しそうな顔して、
でも落ち着いた声色でそう言いながら起き上がる。












/ 1061ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp