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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第10章 梅と


ー穂波sideー








「ふつーにやり込んじゃってただけ… 時間忘れた……」

「あ!そうなんだ! えー!よかったー!すっげー嬉しい!」

「え、なにが」











スケボーしてたら1時間経ってたのはわざとじゃないし、
そしてそれを古森くんが嬉しいという意味がわからないって心底不可解そうな顔をしてる。

…かわいい。








研磨くんが時間を忘れるのって、あんまない。
ゲームのとき。
それから、翔陽くんと試合してるとき。



そんな研磨くんがスケボーに没頭して1時間、時を忘れる……











『はぅあ……』

「えっ!?」

「穂波が逝った」

「え?」

「どーせ研磨がスケボーしてるっていう、自分の好きなもののコラボに悶絶してるだけ」

「オッホ…… カズくんおもしろいな」

「は? なんでおれが」

「ぶひゃひゃひゃひゃ……! ほんっまにカズくんってちっこい研磨くんみたいやなぁ!」

「は? やめてよね 侑か治か知らないけど」

「侑や! 全然違うやろ! 覚えときや!」

「うっさいわツム、カズくん引いてるやん。
でも全然違うで、俺は似とるなとか思ても、ちっさい〇〇とかそういう形容はせんわ」

「…あぁ、確かに。 治の方がいいかも」

「はぁぁぁぁ!?!?!? カズくんお前なぁ! ちゅーかサムなんやねん!!!」










侑くんたちとカズくんの間にも会話が生まれて。









なんだか本当に楽しい時間。
距離があってもこんな風に空気をわけ会えるなんて。

触れないのは、物理的な… あれはあるけど……










なんだか、これから始まる離れて暮らす日々を、
思いがけず勇気づけてくれる時間になった。












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