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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第10章 梅と


ー研磨sideー








「いやいやいやいや!ちょっと待って!!!」









最近クルーザーばっかだったから。
カズマが前やってたやつ、これでやってみたら元也クンがわーわー言い出した。









「ちょっ…と!研磨くん、何そのトリック!」

「なんだったっけ… バリアルキックフリップ? 多分」

「いや名前聞いても、ぜんっぜんわかんないけど!研磨くん、スケーターなの!?」

「ううん、スケーターじゃない」

「いやスケーターでしょ! え、それってオーリーできないとできないやつだよね!?
俺オーリーちっとも浮かないもん!」

「…あぁ」

「すげーなー!いいなー!カズくんとか穂波ちゃんに教わってるの?」

「…いや」








穂波ができないって言ってるのもできたりしちゃうから、
それは基本、ないんだけど…








「…んー、まぁカズマの何度も見てると、わかるっていうか」

「………」

「………まぁいいよ、元也クンも乗ったら」









おれ、角名くんがもらった方使ってるから、
元也くんのは元也くんのとこにある。








「やるやる、やるけども、今のもっかいやって!」

「あぁ、うん、できるかな。 転けたくないんだよね」







多分、フリップかけるタイミングと、
あとはデッキをキャッチする時の重心。

…が、意識することなんだと、思う。







「はいきたーーー!かっけーーー!! 何これどうなってんの?」









元也クンは動画を撮ってたみたいで、スロー再生で見始めた。







「横にも縦にも回転してんだ!」

「…何か、キックフリップってのとポップショービットってのを一緒にすればいいんだと思う。
その2つができたらそんな難しいやつじゃないかも」

「っかぁー…… 研磨くんやば。 ほんと教わらずにやってんだね」

「…転けても転けても練習する人たちの方がすごいと思う」

「いやほんと痛いよね、転けると」

「………」

「え!まさか転けたことない!?」

「………」

「やっばー!すっげー!」

「…そんな、いっぱいやってないってだけだから。いいから、はい、元也くんも」








そんで何故か、オーリーを一緒に練習することになった。










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