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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第10章 梅と


ー古森sideー








「絹豆腐と海苔とヘーゼルナッツとオレンジジュース……」







研磨くんが電話してる間、そういえばカズくんにスケボーあげるって言われてそのまま、
車に入ってるのあるなって思い出して、基礎の基礎、プッシュの練習してた。

とりあえずは乗れても、やっぱ上手い人の、かっこいいなーって思う人のプッシュは一味違う。

たーんたーん、みたいなリズムっていうか。
俺のはせわしない。

「…それは前足に乗れてないから。 それだけ」

ってカズくんに言われたんだけど、言われたからってすぐできるもんでもない。








それで今、研磨くんが戻ってきて、
買ってきてってものがラインに送られてきたって読み上げたのがそれ。







「ははっ!笑 結構ちぐはぐ。笑」

「ん、オレンジジュースはカズマが好きだから……
ヘーゼルナッツは……なんか作りたくなったのかな。
わかんないけど、穂波がナッツいつも買ってる店違う方向なんだけどいいかな」

「おー、全然いいよ。っていうか食費出します」

「いやそれは、梅干しやってもらってるしいい。そういうのはダイジョーブ」

「…そっかー おっけー」







でも出すよ、とかそういうやりとり、嫌いそうだし。
魚屋だけじゃ選びようがなかったけど、色々売ってる店も行くなら、
そこでなんか買ってこっと。









「…じゃあ、車乗る?」

「あーでも、ちょっと、おれも乗っていい?」

「え?あ、こっち?もちろん。そいや、記事読んだよ、俺」

「…あぁ」







カズくんのスポンサーの企画みたいなやつ。
研磨くんにスケボープレゼントしてた。

名前は伏せてあったけど、顔は出てるし。
その記事には大学生としか書いてなかったけど、
研磨くん、Twitterとかでゲームの大会の時の写真、拡散されちゃってるし。

ゲームとスケボーってちょっと違うカルチャーの記事だけど、
どっちも読む人がいるみたいで、それでそれなりに話題になってた。

とはいえどっちもそんなにメジャーなトピックじゃないから、
俺は研磨くんもカズくんも知ってるからって理由で読んだわけで。

まだ、どこに行っても知られてる、っていう感じではないみたいだけど。
カズくんもかっこいいし、2人ともどうなってくんだろうなーとか。





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