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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第10章 梅と


ー穂波sideー








渡米するまでの時間、全部研磨くんに……








『あげる。 もらって、欲しい』

「ん。 って、別に何がしたいわけでもないんだけど」

『ん、何もしない、も一緒にしたい』

「ん、そうそれ」








話しながら手を動かしたから、
ゼリー作るのに使うものは目の前に揃った。

今顔は特に簡単なの、2つ。
缶詰のみかんを使ったみかんゼリーと、梅シロップを使った梅ゼリー。

研磨くんが、食欲のない時にも、
もし台所に立つことができたら、さっと作れるもの。

捻りは加えず、手順も材料もごくごく、シンプルに。







『よし、じゃあ寒天、4グラム一袋と……』







一応、教えてっていうあれだから。
苦手なりに説明とかしながらって思って始めたら……








「お、やっと始まった」

『えっ 倫ちゃんいつからいたのっ』








倫ちゃんが立ってた。








「すきすき合戦くらいから」

『倫ちゃん〜』

「どうしよーとか思って」

『…だよ…ね、 倫ちゃんどうしたの? あ、お水?』

「まぁそんなとこ。 トイレとか水とか、いろいろついでで」

『…あ、ケーキはとりあえず一旦落ち着いたから、あれだったらもういいよ、入って来てもらって』

「ゼリー作るから出てってって言って、もうほんとにゼリー作るだけだから帰って来ていいよって?」

『…おかしいか …古森くんに気付いちゃうかなぁ』

「いやそっちはおかげさんで多分、1ミリも頭に浮かんでないと思う」

『……?』

「…ふ、いいんじゃない。嘘はついてないし」

「まーいいよ、なんかあいつら仲良くなってておもしろいから、ぼちぼちで。梅干しはいつひっくり返すん?」

『あーっとね』

「じゃあ3人でひっくり返しとくわ。そんで、まぁ、適当にしてる」

『うん、あ、倫ちゃんっ』

「なに?」

『全然、もう、こっちの部屋来ても大丈夫だからねって、伝えといて』

「オッホホ… それ完全に匂わせじゃん あー、こわ 笑」

『倫ちゃんさっきから何言ってるのかわかんない』

「いいんじゃないのー わかんなくて じゃ、行くわ〜」







水筒に氷と水を入れて
倫ちゃんは手をひらひらさせてカズくんたちのとこに戻って行った。














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