• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第9章 aims


ー研磨sideー






チェックアウトしてとりあえず、なんか食べよってなって。
珍しくハンバーガー食べる?みたいになって丸ビルのハンバーガー屋に向かってる。










「あ、クロだ」








電話が鳴って、画面を見るとクロからの着信だった。








ちょっと出るね、って伝えると、うん、どーぞって言って
するっとおれの腕を解こうとする穂波の腕をぎゅってホールドして。

そのまま電話に出る。








「あ、研磨?今日家にいる?」

「今はいないけど、なんで?」

「いやちょっと幼馴染に会いたいな〜なんつって」

「いや一昨日あったばっかだし、何、クロ気持ち悪い」

「ひっど!」










実際一昨日あったばっかだし。
何?










「火曜って穂波ちゃんレッスンあったよな?」

「うん、そうだけど」

「…あ、今隣にいる感じ?

「うん、…で?」

「あー……いや、とりあえず、今日の夕方行ってもいい?」

「…やだ なんか気持ち悪い」

「だぁぁー! なんだよ、全然そんな感じじゃねーから!いかせろこら!」

「…はぁ クロ一人だよね?」

「おー俺だけっす。 紹介する彼女でもいりゃーいいんだけども」

「じゃ、あとで」

「いやお前ちょっとは…」







もう耳から離したケータイからクロの不満げな声が聞こえたけど。
どうせあとで会うんだしって思って、切っちゃった。









それからハンバーガー屋に行って、ちょうど待ちがいなくてすんなり入れて。
メニューを見てたんだけど。







「チキンないね」

『…ん、フィッシュもないねぇ』








おれら、牛肉をそんなに好きじゃないってことに一緒に暮らし始めて気付いて。
いやお互いそれぞれ個人的には自覚あったんだけど、別に嫌いじゃないし、普通に食べれるし。
わざわざ言うことでもないかなって感じだった。

けど一緒に暮らすとなると、違うっぽくて。
穂波がたまに、牛肉と豚肉とどっちがいい?とか聞いてきて、
おれはいつも牛肉じゃない方を答えて。

穂波も穂波で基本使わないからもしかして、みたいな感じになって。
それなら別にいっか、普段、2人の食事ではってことになった。









/ 1061ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp