第9章 aims
ー研磨sideー
前からも後ろから横でも。
立っても寝ても座っても。
あれもこれも全部やりたくなる。
でもこのままで十分、とかも思うから本当よくわかんない。
気持ちよすぎて余裕ないのに、
鏡のとこ移動して後ろからしようかなとか、
いやでも後ろからは部屋の窓のとことかもいいよな、とか。
一回出すか、一旦抜いて移動してするか、とか。
何回ならできるかな、とか。
そういう馬鹿みたいなことを、わりと真剣に考えてる自分がいる。
腰、振りながら。
ほんと、馬鹿みたいだけど。
仕方ない。
「穂波、あっちいこ」
シャワーは十分浴びたから、シンクのとこに移動して。
二つあるシンクの間のスペースに座らせて、また… 繋がって。
まーなんか色々。
いろいろ、触りながらたっぷりと味わう。
一旦ここで終わりにしよ、ってことだけ決めて。
だって、バスローブ着てる穂波ともシたいし… とか、ほんと、馬鹿でしかないけど。
そんな感じ。
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『研磨くん……』
「…ん」
『すき』
「ん、知ってる」
一緒に果てて、そっと身体を一旦離して。
それからまた、ぎゅっておれの首に腕を絡めて抱き寄せて、穂波が言う。
「…汗かいた」
『ね』
さっと冷たいシャワー浴びて、バスローブ着て。
あーもうこのまままた窓辺まで盛りながら行くこともできるけど。
全然、できるけど。
ちょっとゆっくりしようかなって、普通に部屋に行って水を飲んだりして過ごす。