第9章 aims
「…このままシャワーいこ」
キスをしながらドアを開けて、
扉を閉めて脱がせ合いながらバスルームへと向かう。
お互いが選んだ服を、ゆっくりと脱がせる… なんて余裕はなくて。
研磨くんにワンピースのジッパーを下ろされ腕を抜かれると、すとんと床に落ちた。
わたしもトップスの裾に手をかけ脱がせる、それから…
「…わ これ、初めて見る。 かわいい」
焦ったいのなんて要らない、研磨くんのボトムも脱がせるようと手にかけると、
つーってブラの上を研磨くんの指が伝う。
今日、研磨くんが何やら見ている間にちょっと見てくるね、と、さくさくっと買った下着。
あまりじっくり選べなかったけど… なんとかサイズとかは、うん。
でもそんな… このタイミングでじっくり見られるのとか…
「…ふ ゆっくりはやだ?」
『…ん』
「どうしてほしい?」
『脱がせてほしい』
「………ん、」
フロントホックに手をかけて外して、
それから胸に直接触れながら、またキスが再開される。
わたしも研磨くんのボトムを下ろすタイミングで
研磨くんはポッケからコンドームの包みを出した。
…さっき買ったやつ、いつの間にポッケに……
全部脱いでシャワーを浴びながら、お互いの身体を触り合って…
それからぐっと背中を壁に押し付けられて、片膝をぐいっと抱え上げられて。
膝を落として少し低いだけところからずずず、とはいってくる。
お互いに身体を支え合うようにぎゅうとしがみついて、
深くキスをしながら立ったまま重なり合う。
「…ん やば…… すき……」
気持ちよすぎてキスにも休憩が必要。
唇が離れたかと思うと耳元で研磨くんの色っぽい声。
『…ッん す……き……』
吐息に混ぜてなんとか音を発してみる。
言わなくても伝わってるのはわかってるけど、言わずにはいられない気持ち。