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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第9章 aims


ー穂波sideー









『わぁ……』










お皿にちょんちょんちょんと3つの緑。

一つは、生地が緑。
2つは葉っぱが緑。










「…なんか、アジアンなのばかりそろった。
今夏でこういうのが多いのもあるけど、穂波ちゃん好きそうと思って」










うん!すき!










「穂波ちゃんが好きだったら、孤爪もすきでしょ」

「え?」

「味が好きじゃなくても、今の気分じゃなくても、穂波ちゃんが喜んでたらトータルで好きになる」

「………」

『………』

「これなら多くても持って帰れるしね」










研磨くんとはまたちょっと違う、淡々と、そして飄々とした口調でそんなことをさらっと言って、
福永くんはキッチンへと戻っていった。











「なに福永」

『…笑』

「自分のことをあんな風に分析して言い当てられるのってなんか不思議」

『言い当てる?』

「うん、だって、ほんとのことじゃん」

『……ん、』











うん、だって、ほんとのことじゃん。
って。

やっぱり研磨くんは研磨くんの淡々と飄々とした口調で、さらっとそういうこと言う。










「何が入ってるか福永言わなかったけど。 わかる?」

『うーん、大体は想像つくけど、楽しみにしよう?異国の屋台感。
これがインドネシアで、これがタイで、これが沖縄だね』

「へぇ」

『このお茶も沖縄だぁ。向こうで飲んだりした?』

「ううん、この香りは初めて」

『え!そっかぁ』

「いい香りだね」

『ね、わたしも大好き』










月桃の香りが、大好きだ。
スプレーにして持ち歩きたいくらい。

虫除け効果もあるらしいし、欲しいなぁ。

ていうか庭の小屋のサンルーム的なとこで育てれるかなぁ。











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