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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第3章 くじら


ー研磨sideー




午後練の合間に休憩。
保護者からの差し入れの果物をマネージャーたちが持ってきた。

オレンジとグレープフルーツ。
皮が剥いてあって、それからよく冷えてる。 …うま。

それからすもも。アキくんからだって。
アキくんはすももが好きらしい。
だからすもも指定して、お金入れてくれたって。
こっちも冷えててうまい。皮ごと食べれるのがまたいい。
出す方もラクだろうな、とか。






「なー研磨、生まれ変わったら何になりたい?」

「え?」

「俺はまた人間がいいけど、もうちょっとあれだなー身長が欲しい!」

「…へぇ」

「研磨は?なんかある!?」

「………」





生まれ変わったら、か。
前ちょっと穂波と話した。

何になりたいか、とかは話さなかったけど。
そもそも生まれ変わりとか正直よくわかんないけど。
でも、次も穂波に会いたいなとは思った。






「…なりたいものはないけど別に。でも、翔陽みたいに望みはあるかな」

「へー!なになに?」

「言わないけど」

「ちぇっなんだよっ、なぁリエーフは!?」





意外と脱線せず翔陽とかリエーフとか犬岡で話が盛り上がってる。
そしたらおれらのとこに穂波と影山が話しながら近づいてきてて





「お!影山!お前は!?」

「あ!?」






翔陽がいきなり話を振る。
そりゃ、あ?ってなるよね、とか。






「生まれ変わったらさ、なりたいものとかねーの?」

「………」

「ねぇ、穂波ちゃんは!?」






影山がまだ答えてないのに、リエーフが穂波に話を振る。






『ん?生まれ変わり? そうだなぁ…』






なんて呟きながら、影山の腕にそっと手を添えて押すようにして
おれらの方に身体を向けて近づいてくる。






『…んー、なんでもいいかな。また研磨くんに会えたらそれでいい』

「えー!!俺は生まれ変わったら穂波ちゃんの恋人になるって言ってたのに!」






…うん、言ってたね。
生まれ変わったら、なんだな。
現世で会えてるのに、リエーフはもう諦めてはいるってことなのか、って思った。
その割に相変わらず距離近いしスキンシップも多いけど。キスとか。










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