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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第9章 aims


ー研磨sideー








リネン地のカーキのハーフパンツ、白い貝ボタンの襟なしシャツ。
黒い革のフラットサンダル… ビーサンじゃないやつ。









全然、綺麗に見える。銀座歩いてても違和感ない。
穂波ってほんと、おもしろい。
音駒にいても、おれの実家にいても、国立の仲良くなったおじさんおばさんといても、
川にいても、海にいても、銀座にいても。

何一つ変わんないのに、しっくりくる。

自由に形を変えれる水や、風みたいだなって思う。










おれの服選んでって言おうと思ってたけど。
ピンとこなくていうのやめた。

でもサンダルとかバッグ、結構いいなって思った。

クラッチとか、レディースの巾着みたいなのとか。
やばい、穂波に買いたくなってくる……

貢ぎたがりみたいな風になりたくないから、我慢して。









どうも穂波のサンダルはここのやつだったらしくて。
店の人と話してるのが聞こえてわかった。
そういえば去年カリフォルニアに行った時にアキくんにもらったって言ってたな、とか。




『それ、いいよね。かっこいいし実用的な感じにも使えそう』

「うん、タブレットしまうのにいいかも」

『お兄ちゃんも同じような使い方してるよ。
クラッチとか持たないからさ、ポーチとしてっていうのかな、バッグインバッグ?
もしくは家の棚とか引き出しに普通に入ってる。
それこそ贅沢な使い方だね、こうやってお店に来てみると』









別にここで買わなくても良いんだけど…
なんとなく出づらくて、それに本当にいいなって思ったし、
レザーじゃなくてコットンの混合素材でてきた黒いドキュメントケースを買った。
部屋に置いておいても落ち着いてていいし、
アキくんと一緒でリュックの中にいれるカバンにちょうどいい。
中に伸縮バンドもついてるし、機能性も十分。










こんな店きたの初めてだけど… 意外とダイジョーブなもんだな、
店の人によるか、とか思いながら外に出る。

着替え買おうと思ったのにな。
他に店はあるんだろうけど全然わかんないし。











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