第7章 su casa
わたしたちの関係を、育てて、築いていけたらいい。
それならば、距離が離れてても、この家にいなくても。
進行し続ける。
時折レベル上げしながら。
時に難しいこともあるのかもしれない。
でもきっと、大丈夫。
そう思えるのは、ただわたしが楽観的、能天気だからってわけでは無いと思う。
「ねぇ穂波」
『…んー?』
お互いに眠そうな声をか細く漏らす
「もっかい、しよ」
『…寝ちゃわない?』
「寝ちゃわない… 」
唇が奪われ優しくキスをして、
そのまま研磨くんは布団の中へ…
わたしの身体を熟知した研磨くんは
何もかもをちょうど良く、
わざとも外すことも、焦らすことも、はたまた焦らさないことも、
全部をちょうどよく… わたしに触れていく
・
・
・
「…あぁ もう 穂波がいればそれでいい」
『………』
混じり合って溶け合って、吐き出して…
ちょっと激しめだったその行為の後、
こてんと寝転がった研磨くんがそんなことを呟く
「…すきすぎて、やばい」
『………』
もうすぐ出会って3年になろうとしてて。
これからしばらく一緒に暮らそうね、って時に。
そんなこと、言われると。
『わたしも、すきすぎて、まずい』
「…でもやっぱ、きっとおれらちょうどいい」
『…ん、ちょうどいい』
溺れるときとと、割合あっさりする時と。
いろいろ、バランスはとれてる、と思う、今まで。
きっとこれからも。
『ねぇ、研磨くん』
「…んー?」
もう2時半。
いつもならあと1時間半もすれば目が覚める時間。
『…もっかい、したい …な?』
たまには。
こんなのも… いい… よね?