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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第3章 くじら


ー月島sideー






朝到着して今まで、まだ穂波さんと話せてない。

まぁ、昨日も電話で話したし、
何が話したいってわけでもないんだけど。

直接話せたらきっと、まずハグしてくるし…
匂いも漂ってくるだろうし…





なにがどうって、影山が当たり前のように
ストレッチの時に穂波さんを独占してるのが癪に触る。





…夜は先約入ってそうだし。
こうなってくると、1泊2日って短い。

スノボに一緒に行った時も同じ1泊2日だったけど…

いやあれもあれで相当短かった。
もっと、ずっと一緒にいたかった。

2人きりのスノボでそれなんだから、
ここでの1泊2日は短すぎる。

…なんてそんなこと言ったところでどうにもならないけど、さ。









「月島先輩、お疲れさまです。ご飯このくらいでいいですか?」

「あ、もう少し減らして貰えると…」






…それから
この梟谷の一年マネージャーは僕の勘違いじゃなければ







「あまり食べないんですね。大きいのに… あのっ…」

「………」

「今日の夜、お時間もらえたりしますか?」







僕に気があるらしい。
…はぁ、春高以降学校でもさらにこういうのが多くなったのに。
ここにきてまでそれ、疲れる。
っていうか、今さっきあったばっかでそこまで押してくるか?

って思うわけだけど、
そうなってくると穂波さんは終始そんな素振りがなくてすごいな、とか。
僕も大概出会ってすぐに好きになっていたな、とか。








「ごめん、そういうのはちょっと」

「…あ、はい……」









とりあえずこの場でさっと引いてくれるだけありがたい。









…孤爪さん、日向たちと座ってんだな。

じゃあ、調理室には2年のマネージャーの …阿部さんと穂波さんだけか。

でもどうせ2人きりにはなれないし…行ってもな。








「ツッキーあそこ空いてる、先行ってるね」

「あ、山口。 …僕ちょっと調理室に行く」

「えっ あ、穂波ちゃんか。 うん、わかったー じゃあ俺は日向のとこ行くよ!」










どうせ行ってもな、って思ったばかりなのに。







気がついたらそんなこと口にしてるとか。
















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