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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第7章 su casa


ー研磨sideー








昼食のあと、調味料の配達が来てそれを受け取って。
それから菓子折りを手に散歩がてら大家さんの家に行ったら留守で。
どうしようね、とか言ってたら穂波が大家さんのご近所さんにつかまって。
しばらく話してた。 おばあさんたちと仲良さそうに。

それで、ちょっと待ってなって言われて、
おばあさんたちが散り散りになったかと思うと、
1人の人からはスナップエンドウとグリーンピース。
もう1人からは青梗菜とか、わかんない葉物いくつか。
もう1人からはアスパラ緑のと白のと、それから菜の花。

みんな今日収穫したらしくて。
新じゃがや人参、新玉ねぎもあるけど重たいから今日はこれ。って言って。
ずいぶんたくさんもらって一気に大荷物になった。








そうこうしてたら大家さん夫婦が戻って。
挨拶をして、今採ってきたっていうタケノコとなんか山菜いろいろを持たされた。
米ぬかあるか?って言われて、ないんです。唐辛子はあるんだけどって穂波が答えて。

米ぬかと唐辛子の意味がわかんなかったけど、会話は成立してて。
それで、大家さんが米ぬかを家から持って来てくれた。








こんなつもりじゃなかったから、鞄とか持ってきてなくって。
2人で両手に一袋ずつもって4袋。

いっぱい持って歩く。









クロのいう、天然たらしっていうのはこういうとこなのかな。
さっき、調味料買った店でも、明らかに気に入られてた。
なんていうか、話しやすいし、話したくなるんだと思う。

穂波は別に、いわゆる大阪のおばちゃんみたいなタイプでは全くないのに、
なんでだか人が集まって、それから…うん、こういうことになる。









「…おばあちゃん子だからかな」










おばあちゃんっ子、ってよくわかんないけど。
でも、なんとなくそういうことなのかなって思った。
会話の幅が広い。カズマとかもっと小さい子とも難なく話すし、
同世代とも普通に話す。少し上、もうちょっと上、親世代、
それからおばあちゃん世代。

ジェネレーションっていう線がない、感じする。穂波って。

すきなのに理由なんてないけど、
でも、そういうとこ、すきだなって思う。











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