第3章 くじら
ー穂波sideー
「穂波ちゃん!!!」
『仁花ちゃん!!!』
ちょこちょことやりとりはしてるけど、
会うのは久しぶり。
ぎゅうとハグをして、
髪伸びたね、とか 髪の色いい感じだね、 とかそういうこと話して。
仁花ちゃんは髪の毛が伸びて、
抜群のかわいらしさはそのままお姉さんっぽさも滲み出てとっても…素敵♡
それからマネちゃんたちを紹介して、紹介してもらって。
他校のマネちゃんにも挨拶しなきゃねって言って集まって。
学年は私が上だけど、私はマネージャーじゃないから。
仁花ちゃんとあと音駒からあっちゃんがいろいろと請け負って。
さぁさ、始まる。始まる。
音駒にもマネは3人いるし…
だからって仕込みを勝手に進めれないし、
校舎の方でできることあるかな。
もうトイレットペーパーとかストック置いてあるかな。
…見てこよーっと
そう思ってあっちゃんにその旨伝えようと歩きだすと…
「おはようございます」
『わ、影山くん。おはよう! 久しぶりだね』
うーん…
いつ見ても綺麗な影山くん。
「…ぅす。 あの…」
『…?』
「ストレッチ、一緒にやってもらえませんか」
『あぁ!うん!是非♡ ちょっと直井さんと研磨くんに……』
「あ、もう許可取ったっす。こっちも、音駒もオッケーでした」
『あ、そっか。 うんじゃあ、このままもう、始めちゃう?』
「そっすね… お願いします」
ストレッチの補助はすごく好きだ。
一対一で知り合っていくことが好きなのもあって、
ペアを組むことで色んなこと知れるのは楽しい。
影山くんの補助に入るのは、何回目かな。
練習中じゃない時もしたし…
『…あ、そういえば、美羽さんに会ったよ』
影山くんの右足に跨り左太腿とお尻に手を添え補助をしながら会話する。