• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第7章 su casa


ー研磨sideー







手を繋いで適当に、
でもお腹すいてるから店のありそうな方に向かって川沿いを歩く。

3月初旬、日差しは暖かいけど、
心なしか練馬の方よりこっちは涼しい気がする。
夏、ちょっとはラクだといいな。










「なんかあるね」

『ね、何かあるね。風情ある、老舗感』









暖簾がかかってる。近づいてみると、暖簾には朝日屋の文字。
昔からここにあったんだろうな、っていう感じ。
何屋かな、蕎麦?カレーの匂いもするね、とか言いながら、食事処なのはわかるし暖簾をくぐる。










壁に木の札がいっぱいかかってる。
メニューが書いてあって、小綺麗だけど大衆的でいい感じ。

一応蕎麦屋っぽいけど、大衆的な方。
丼ものとか麺類とか定食っぽいのとかいろいろある。










「そばもいいけど…」

『お蕎麦は引っ越しまでとっとこっか』

「ね、また引っ越しの日に食べに来よ、クロたちも一緒に」










引っ越しの日は、うちの親も穂波の親も付いてくることになりかけて、断った。
別に来てもいいんだけど… なんとなく。
それなら片付け落ち着いてから呼ぶから、って言ったら納得してくれた。

クロと虎と周平に声をかけた。
そしたら福永も来ることになった。

周平も普通に高校卒業して。
引っ越しの日はまだ日本にいるみたいで、来てくれる。
カナダに行くんだって。 とりあえず2年くらいって言ってた。

リエーフ達も来たがったけど、普通に部活。
家具も家電も大きいものは新しく買って届けてもらう予定だし、
そしたら業者がある程度運んでくれるはずだし。
そんな、人数いらないよね、とか。










「おれ鯖の味噌煮にしようかな」

『お、いいね。 わたしは… 手作りさつま揚げってのも気になるけど……』

「…ふ」







また、おじさんっぽい。








『親子丼にする。お蕎麦屋さんの親子丼。なんか好き』

「…ん。 漬物も自家製だって」

『ほんとだ、お新香ついてくるよね、きっと。楽しみだな』









おじいさんがオーダー取りに来て注文して。
出してくれた蕎麦茶の入った湯飲みに手を伸ばす。












/ 1069ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp